森村ゆき


12月30日神奈川県横須賀市生まれ。

Runforsmile(株)
「体を動かす喜びを」をテーマに事業展開

一般社団法人PARACUP代表理事
PARACUPは、毎年4月に「PARACUP~世界の子どもたちに贈るRUN」
http://www.paracup.info/
秋に「PARACUP SENDAI in SENDAI AIR PORT」
http://www.paracupsendai.info/
を開催

マラソンを走る&作る。
走る×チャリティー。
作る人を作る。
フルマラソンベストタイム3時間12分。
大阪国際女子マラソン出場。

県立八千代高校の体育科から
日本女子体育大学へ進学し、バスケットボール部に所属。
リクルートコスモス→さくら事務所→笹川スポーツ財団を経て
現在

趣味:ランニング、サイクリング、運動全般。
海が好き。
(2008年2月 沼部「森村邸」にて)

回遊魚のような生活

(清水宣晶:) 東京マラソンの大会が終わって、今、
これから何かやろうって考えてることはあるの?
※このインタビューがおこなわれたのは2008年2月

(森村ゆき:) 今、それを考えているところ。

ヒマにしてるのはダメ?

ダメっていうよりも、
あんまり、面白くないよね。

今までは、
何もしてなかった時期ってあった?

仕事の合間でちょっと空いた時ぐらいかな。
でも結局、何もやりたくないって時期はないね。
仕事を辞めて、次までちょっと空いてる、みたいのはあるけど。

ボーッとしてることってのが好きじゃないの?

やっぱり、面白くないんだよね。
なんかさ、テスト勉強してる時に、
むしょうに買い物に行きたくなったりすることあるじゃない?
そういう衝動にかられて、それを満足させるために、
遊んだりすることはあるれど、途中までいくと、飽きて満足しちゃう。
私がやりたかったことはこんなことか、って。

ヒマつぶしみたいなことじゃ飽きちゃうか。
純粋に何もしない時間ってのは欲しくない?

まあ、1ヶ月とかは要らないね。

イワシとか、
止まると死んじゃう回遊魚みたいだな。

ホントだね。
すっごく忙しい時でも、
「あー、もう何もしたくない!」
とか、「つらい!」ってのはないね。

やっぱり、
忙しいほうが楽しいし、燃えるんだ?

燃えるね!
燃えるね、ってのもマゾみたいだけど(笑)
会社の派遣の女の子とか、真逆でさ、
「休みの日とか一歩も外に出ないですよ~」とか言うわけ。
つまんなくね!?みたいな。

ぶはははは!
ゆきは、休みの日に外に出ないでウチでじっとしてる、
ってことはないんだ?

私、休みの日が休みだったことがない感じ。
何かしらやってるから。

ほんと!?

本当に自分のために使える時間がある日ってのは、
3ヶ月に1回ぐらいじゃないかな。
ゆったりしてないって感じで、困ったもんだね。

体が精神に与える影響

「健全な精神は健全な肉体に宿る」、
みたいな考え方があるじゃない。
体と精神ってつながりあると思う?

それは、とてもあると思う。
体験しないと、心は動かないと思うわけ。
まあ、健全な肉体っていうのとはちょっと話しが違うんだけど、
頭でいくら考えても、
体験してないと成長しないんじゃないかと思う。

それはスポーツに限らず、なのかな?

昔はスポーツに限ってだったけど、
社会人になってからは、体を動かすこと全般だね。
私ね、今年はもっとマラソンを真剣にやろうと思ってるの。
何でかっていうと、佐藤可士和の本にも載ってたんだけど、
体を鍛えないと、自分の体に気を遣わないわけよ。

ああ、整理術の本?

そうそう。
今、私、あんまりご飯食べないでも生きられるのよ。
お腹すいてても、ガマン出来ちゃうから。

今、デスクワークだからね。

だけどさ、部活とかやってると、
昨日何を食べたかによって、体の調子がまったく違うわけ。

あ、やっぱりそう!?

すごく気をつかうのね。
今日疲れたからこれ食べなきゃとか。
自分の体に素直になるというか、体の声を聞くというか、
そうなってくるのね。
風邪をひいたから薬を飲む、ってことじゃなく、
そもそも根本を鍛えるってことをやるべきなんだ、って。

なるほど、そうなのか。
オレは食べ物って、
実際のところあんまり関係ないと思ってたんだけど、
やっぱり、体を真剣に使うとなるとそうなるのかな。

うん、とてもそう。
部活のトレーニングとかでもさ、
もう、やれることはやりつくすわけ。
そういう中でさ、どうやって相手に勝つかってことになると、
もう食べ物とか、生活の根本的なレベルになってくるのよ。

それ、
面白い話しだなあ。

昔、部活のバスケットで、
エース級で上手くなってもらわないといけない子がいたんだけど、
一人暮らしで菓子パンばっかり食べてて。
「ふざけんな!」って友達が言って、
ちゃんと食べさせるようになってからは、すごく良くなったね。

ぶはははは!
そうか、それはそこまで体使わないとわからないことだよな。

そう、私も今はあんまり体使ってないから、
ちょっとぐらいいいや、ってなっちゃってるけど。
そういうこともあって、今年はちゃんと
マラソンやろうかなって思ってるんだ。
(2008年2月 沼部「森村邸」にて)

清水宣晶からの紹介】
ゆきといると、何をしていても楽しくなってしまう。
常に新しいことを求めて、同じ場所に停滞しているということがなく、その周りにはいつも新鮮な風が吹いているような感じがする。

よく笑い、よくしゃべり、そして、よく動く。
ゆき自身は、自分のやりたいことをやっているだけなのだろうけれど、だからこそ、僕も彼女の前では好きなようにくつろぐことが出来て、それもまた、一緒にいて居心地がいい理由の一つだ。

ゆきはスポーツ・ウーマンの見本のような人で、はきはきとしていて気持ちがいい。
ダンナのもりりんに向かって厳しいことを言うような時には、傍で聞いていてヒヤヒヤすることもあるのだけれど、そこに何の悪意も嫌味もないので、実にあっけらかんとしていて、それで場の空気が悪くなるようなこともない。
これは、ゆきのベースに常に愛情があるからこそ発揮される、大きな才能なんだろうと思う。

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