ウサギノネドコ

| 【ウサギノネドコ】 京都・二条駅から徒歩7分の場所にある改装した京町家で、2階は1日1組限定の素泊まりの宿、1階は自然の造形物を扱った雑貨店。 伝統的な京町家とモダンなインテリアを融合した施設で、その精緻な世界観と、デザイン性の高さに注目が集まっている。 http://usaginonedoko.jp (※写真は左から吉村順子、吉村紘一、小野寺洋毅) |
(2015年1月 京都「ウサギノネドコ」にて)
3人の京都の暮らし
| 清水 | 今日はいい天気で良かったなあ。![]() ちょうど昼頃に京都に着けそうだ。 ![]() おお・・さすが洋毅。 これは楽しみだ。 ![]() (京都駅から地下鉄烏丸線で烏丸御池へ移動) おーい。 ![]() |
| 紘一 | 明けましておめでとう。 |
| 清水 | 順子はどうしたの? |
| 紘一 | 先に着いて、店の中に入ってる。![]() |
| 洋毅 | この店はピラフが有名みたいでさ。 |
| 清水 | というか、ランチのメニューはピラフだけなのかな? |
| 洋毅 | ん!? ああ、そうだピラフ一択だね。 |
| 順子 | スゴいよね、こういう、はっきりしたお店。 |
| 清水 | 迷う必要がなくていいね。 じゃあ、ピラフを4人前で。 |
| 洋毅 | 最近、こういうカフェに来ると、お店の人が何着てんだろうとか、そういうことが気になっちゃうんだよね。 |
| 順子 | わかるわかる。 |
| 清水 | そうか、自分でカフェをやるとなると、視点が変わってくるよね。 |
| 洋毅 | あと、この店、あったかいね。 |
| 順子 | そうそう、そういうことばっかり考えちゃうでしょ。 なぜだろう?とか。 アラジンのストーブが、やっぱりいい。 |
| 紘一 | じんわり来るんだよな。 |
| 清水 | 洋毅は京都に引っ越して3ヶ月になるね。 住んでみて、どう? ![]() |
| 洋毅 | 暮らしやすいですよ。 |
| 順子 | あ、ほんと? 良かった。 |
| 洋毅 | まあ、都会じゃん。 不便をすることは少ない。 お医者も、すぐ近くにあるし。 老人みたいなこと言ってるけども。 |
| 清水 | いや、お医者は重要だよ。 |
| 洋毅 | で、コンビニも多いし、 クリーニング屋もあるし。 |
| 紘一 | (笑)どこにでもあるだろ、それ! 京都ならではのポイントがあるでしょ? ![]() |
| 洋毅 | なにがいいって話しでいうと、サイズ? ちょうどいいよね。 チャリがあれば端から端まで30分ぐらいだし。 |
| 順子 | 京都の真ん中へんは平らだからね。 |
| 清水 | 順子はもう、すっかり慣れた? |
| 順子 | 3年いるからね。 もう逆に、東京に住めないかも。 |
| 清水 | そこまで慣れちゃったか。 |
| 洋毅 | やっぱり京都はいいって感じでしょ? |
| 順子 | そう、洋毅さんと同じ感じ。 理由が医者ではないけど。 実家が東京っていっても八王子市だから、飛行機乗るにも新幹線乗るにも1時間ぐらいかかるわけ。 それと比べると、全部が30分で済むよね。 |
| 清水 | そうだよなあ。 京都にいたほうが交通は便利だろうね。 |
| 順子 | 友達も、みんな自転車圏内だし。 前なら、新宿まで出ないと友達にも会えなかったけど。 |
| 紘一 | つながりができてくるよね。 長くいたからこそ、長く築きあげてきた感じのつながりが出来てきてる。 |
| 順子 | そうだね。 継続して、会う機会があると。 |
| 紘一 | 1年ぐらいだとまだ、友達って言えるのかな?ぐらいだけれど、3年ぐらい近くにいて定期的に会っていると、友達って感じになってくるね。 |
| 清水 | 去年、洋毅がまだ京都に移る前、ウサギノネドコに行くことを決めた頃に、話しを聞きに行ったことがあってさ。 その時の話しがとても面白かったんだよ。 |
| 順子 | 洋毅さんに声をかけたのって、家で飲んでた時だよね?![]() |
| 紘一 | 電話したのは、そうだね。 |
| 清水 | その時は、どのぐらい本気だったの? |
| 紘一 | えーとね、7割ぐらい本気だったね。 |
| 洋毅 | え!? 3割冗談だったの? |
| 清水 | いや、冗談ていうか、まださぐりを入れてる段階なわけでしょう。![]() |
| 紘一 | そう、3割は、そうは言っても移住をさせるわけだから。 プラスやっぱり、怖かったよね。 |
| 清水 | そうだよなあ。 |
| 紘一 | 人を雇うっていうことの怖さとか、人を巻き込むことの怖さだよね。 言ったものの、OKされたから、その後ちょっと不安になった。 |
| 清水 | (笑)それはあるだろうな。 大丈夫かほんとに、って。 |
| 洋毅 | OKされてうろたえるってのも面白い。 |
| 紘一 | そうそう。 声かけときながら(笑)。 |
| 清水 | それは、焼きとん屋行った時のこと? |
| 紘一 | そう、焼きとんの時。 |
| 順子 | その時は、飲んで盛り上がって、 その後じゃない? |
| 清水 | 酔いが醒めた後に、 「これで良かったのかなあ」って? |
| 洋毅 | まあでも、それ以前に、わざわざ京都から話ししに来てる時点でね、やっぱり覚悟決めて来てるんだろうって思ってたけど。 |
| 紘一 | うん、だからまあ、ほんのちょっとの不安、ってぐらいだったと思うけどね。 |
| 洋毅 | 面白いよね、こうやって、両方から話しを聞くと。 |
| 清水 | 面白い。 すごいことだよなあ。 学生じゃないからね。 続けてきた仕事辞めて、移住してくるってのはスゴイよ。 |
| 洋毅 | でも、頭の中は、学生と変わってないかもしれない。 この前、感覚が分かれたところだったんだけど、俺はこの前卒業したばっかりだと思ってるんだよね。 紘一と順子はそんなことないって言うんだけど。 |
| 清水 | わかるわかる。 オレもそう思ってる。 |
| 洋毅 | あっきーもこっち側の人間か。 |
| 紘一 | だって俺、京都に来て3年になるけど、もう10年以上経った気分だよ。![]() |
| 順子 | うん、毎日が過ぎるのが早くて。 |
| 洋毅 | ああ、それはわかるな。 それ言うと、俺もこっち来て3ヶ月なんだけど、1年ぐらいいるような気がしてる。 |
| 清水 | やっぱり、毎日同じパターンの生活を繰り返してるのと比べると、時間の密度が変わってくるだろうね。 |
| 洋毅 | そう、同じ一日の繰り返しってないんだよね。 毎日何かしら新しい発見があるし。 |
| 紘一 | そうだね。 いろんな事件があるしね。 |
| 清水 | 事件あるんだ!? |
| 紘一 | いろんなレベルの、いろんな予期せぬことが起こるよね。 ジェットコースターに近い。 |
| 清水 | それは、いい職場だわ。 |
| 紘一 | 面白いよね。 人生って面白いよなあって思う。最近とくに。 トラブルも含めて楽しいと思えるようになってきた。 |
尖りながら拡大する
| 洋毅 | じゃあ、そろそろ、ウサギノネドコに移動しようか。 |
| 紘一 | あ、そうする? じゃ、先にチャリで戻ってるよ。 (烏丸御池から西大路御池に移動) |
| 順子 | この、右側の建物が、 今度カフェをオープンする予定の場所。 もちろんこれから改装するけどね。 ![]() |
| 清水 | そうか。 広さが今の倍になるってことなんだなあ。 ![]() |
| 紘一 | 上の部屋セッティングしたから、2階に上がろうか。 |
| 清水 | 紘一は、人を増やそうっていうことは、どのぐらいの時期から考えてたの?![]() |
| 紘一 | 少ない人数のままだと、手も行き届かないし、このままガリガリ自転車まわしてるような感じはまずいな、っていうのがあって。 それで洋毅に声かけたんだよね。 |
| 清水 | うんうん。 |
| 紘一 | 洋毅と一番最初に、今後のビジョンを話した時、「俺を呼ぶということは、まずは売上10億っていうのをひとつの目標として考えるよ」って彼が言って。 |
| 清水 | おお! |
| 紘一 | 「おお!マジか!」と。 10億とか、想像したこともねえなーと思って、それが、俺の中でかなり衝撃で。 「世の中の影響力を持った会社を考えてみてごらんよ。つまり、売上規模が世の中への影響力だ」と言われて。 |
| 清水 | なるほど。 |
| 紘一 | その後じっくりと考えて、たしかにそうだな、って俺の中で消化されていったんだよね。 それ以降、ずっとその話しはしてるんだけど、本来持っていた強いこだわりとか思いとかが無くならないようにしつつ、「尖りながら拡大し続ける」っていうのは、僕らのひとつのテーマだよね。 |
| 清水 | 拡大しながらも、丸まらないようにするんだな。 |
| 紘一 | ![]() 今までは洋服重ね着しまくって、身動き取れなくなっている感じだったんだよね。 つまり細かい仕事も含めて自分で抱えちゃってた状態なんだけど、それを今は、一枚一枚はがしていってる感じだね。 洋毅が再整理してくれる中で、僕が今までやってきたことは手放さないといけないんだなって感じてる。 |
| 清水 | そうか、オレ、紘一が普段どんなことしてるのか知らなかったから、そこまで着込んでる状態だったとは知らなかったよ。 |
| 順子 | 今までは、そこまでやらなくていいってことも全部、私たちでやってたもんね。 |
| 紘一 | だから、やりたい思いを残しつつも、はがしていくことが大事かなとは思ってる。 それは、洋毅に求めてたことではあるよね。 無理やりはがしてもらわないと、自分からはなかなかはがせないから。 |
| 洋毅 | 無理やりはがした後、また、違うものを着せてるんだよ。 |
| 清水 | ぶははははは! |
| 紘一 | (笑)それはあるよね。 前より着てるものが重くなってるよ、って感じはする。 |
| 清水 | 今まで自分では気づかなくてやってなかったことも、やろうとしてるってことだね。 |
| 紘一 | そうだね。 |
| 清水 | それはやっぱり、新しいメンバーが加わったことの化学反応だよなあ。 |
| 紘一 | まず経営っていう視点が自分にほとんど無かったしね。 今だってまだまだないんだろうけど、人を巻き込んでやってる以上、会社は何とかしないとっていう責任は感じるよね。 あと洋毅は、経理の仕事をやってたから、心強い。 |
| 清水 | あ!そうだったの? |
| 洋毅 | そう、こう見えて、経理やってたんだよ。 新卒の時に3年。 |
| 紘一 | 洋毅が来て、きちんと数字を見れる人が来てくれたことで、僕もそういう見方をしようというふうに、少なくとも意識はしてる。 |
| 清水 | そうだよなあ。 物を作る視点と、経営の視点と、なかなか、同じ人が同時には持てないよね。 |
| 紘一 | そうだね。 そういう意味では、いいバランスだと思う。 僕が出来ない苦手なことをやってもらってる感じはある。 人が多くなることで、経営的視点とか、今まで自分が苦手としてたことをやらなきゃっていうプレッシャーもあるんだけど、より尖ったものを作れるとか、出来ることが大きくなっていくっていうワクワク感のほうが今はあるかな。 |
| 清水 | プレッシャーもある? |
| 紘一 | 洋毅さんの無言のプレッシャーがあるんですよ。 圧倒的なスピードを求めつつ、細部までクオリティーを求めよう、っていうことをウサギノネドコでは大切にしようと決めているから。 |
| 洋毅 | まあ、言うても、そんなでもないでしょ。 そんな俺、夜も眠れないほどプレッシャーかけてないでしょ。 |
| 紘一 | いや、まあ、眠れないまではないけど。 |
| 順子 | 夜は疲れて寝ちゃってるしね。 |
| 紘一 | いいプレッシャーだよね。 それがないと、どうしてもだらけるし。 ウサギノネドコのショップなんてさ、ある意味、博打みたいな店だから、すごい売り上げがあがる日もあれば、今日は何も売れてねえわ、みたいな日もあるわけ。 |
| 洋毅 | 言ってしまうとね。 |
| 清水 | 言ってしまうと? |
| 洋毅 | 店終わってレジ締めて、「今日0円です」みたいな日もあります。 ありますよ、言ってしまうと。 ![]() |
| 清水 | ぶははははは! |
| 紘一 | 前まではそれでも別にいいかなって思ってたけど。 |
| 洋毅 | 思ってたのか。 |
| 紘一 | 今は、さすがになんとかしないとなってプレッシャーを感じながらやってる。 そういうことを当たり前にやりながら、ちゃんと足元を固めつつ、新しいことをやっていこうって感じかな。 |
思いがロケット
| 清水 | そもそもの話しなんだけど、 最初、紘一が「京都で宿をやるんです」って言い始めた時の、順子の印象ってどうだったの? |
| 順子 | ![]() 私も面白そうだと思ったし、「やっちゃえやっちゃえ」っていう感じだったね。 あんまりリスクを考えないから、いいんじゃない、みたな気になっちゃうよね。 |
| 紘一 | うん、順子がそう言ってくれたのは、独立した大きなきっかけだったよね。 俺もどっちかっていうと「やっちゃえやっちゃえ」で、ふたりとも「やっちゃえやっちゃえ」だから。 |
| 順子 | そう、だから、洋毅さんが必要なのよ。 |
| 清水 | アクセルとアクセルの組み合わせだから、ブレーキを踏む人がいないとなのか。 |
| 紘一 | いや、ブレーキじゃないんだよなあ。 |
| 順子 | ハンドル? |
| 紘一 | うん、そう、いや、でも、うーん。 |
| 洋毅 | カーナビ? |
| 紘一 | あ、カーナビかな? でも、なんだろう。 |
| 清水 | チャイルドシート? |
| 洋毅 | ちょっといったん、 車にたとえるのやめようか。 |
| 紘一 | まあ、よりアクセルを踏むために、ちゃんと足元を固めてくれる存在っていう感じかな。 |
| 順子 | そうそう。 |
| 紘一 | ちょっと前ぐらいから、軽自動車にロケットエンジン積んでるような感覚なわけ。 アクセル全開で、バーって走るから車体がぶっ壊れていくんだけど、その車体をトンカチで直しながら走っている感覚。 |
| 清水 | (笑)マンガみたいだな。 |
| 紘一 | 俺がアクセルを踏んでるところを、洋毅が「待て待て」っていいながら車を修理してる、っていう。 このたとえどう? 車で言うと。 |
| 洋毅 | ![]() まあ、そういうところもあるねえ。 |
| 順子 | そうだね、同じ方向を向いて、一緒に走ってるからね。 決してブレーキではない。 |
| 紘一 | 俺はだから、軽自動車をちゃんとロケットに変えようと思ってるんだね。 |
| 清水 | そうか、いったん修理に出すんじゃなく、走りながら直していこうと。 |
| 紘一 | そうそうそう。 |
| 洋毅 | そうだね、ベンチャーだからね。 止まってる余裕はなくて、走りながら何でもやっていくしかない。 |
| 清水 | 軽自動車にロケット、のたとえは面白いなあ。 |
| 紘一 | ロケットは何だろうね。 まあ・・「思い」とかなんだろうね。 |
| 清水 | 「思いがロケット」、いいねえ! 洋毅が好きな、ポエムの世界だね。 |
| 洋毅 | ポエマー? |
| 紘一 | ポエミングしちゃう? |
| 清水 | オレ、そのギャップが面白いと思っていて。 ウサギノネドコの空間って、オレのイメージとしては古道具屋に近いものがあって、まあ、ポエムじゃないんだけど、ゆったりとした時の流れ、みたいな感じなんだよ。 |
| 紘一 | なるほどね。 |
| 洋毅 | 外からはそういうふうに見えるんだな。 そうかもね。 |
| 清水 | 博物学とか考古学って、コツコツやってるようなイメージで、ベンチャーとはかけ離れてるじゃない? |
| 洋毅 | まあ、今あるようなスタートアップの会社とは真逆にあるような、アナログな方向だよね。 |
| 清水 | そうそう、そのギャップだよ。 |
| 紘一 | 趣味の延長みたいな店だったからね。 だから、そこはチャレンジで、洋毅がやるって決めたように、今まで考えてなかった「規模の拡大」っていうことに、俺もスイッチが入ったところだね。 |
| 清水 | なるほどなあ。 |
| 紘一 | 僕らのビジョンとして、自然の造形美を楽しむという行為が、デザインとかアートを生活の中で楽しむように当たり前にしていくっていうのが、ひとつあるわけ。 それってさ、家にデザイン雑貨とかアートの写真集があったりする中に入り込もうとしているんだよね。 最初、そこまで壮大なことは正直思ってなかった。 会社化して拡大していくって時に、それをビジョンとしてチャレンジしていこう、っていうふうに頭が切り替わったよね。 |
| 清水 | そうか、立ち上げた時は、もっとターゲットを限定してた感じだったんだね。 |
| 紘一 | そうだね。でも人生一回きりだし、たくさんの人に伝えたいよなぁ、って切り替わっていった感じだね。 |
美に投資すること
| 清水 | さっき言ってた、「尖りながら拡大する」っていうのは面白いね。![]() |
| 洋毅 | わかりやすいことをやったほうが、パッと世の中に広まるって思う一方で、わかりやすくないことをやっているからこそ新しいわけで。 もしかしたら遠回りしてる紘一のほうが正解なのかなとか、俺自身ちょっと葛藤してる。 順子は、何か思うところはあるの? |
| 順子 | 私は最初から見てるから、じわじわと伝わるものがあるって感じるんだよね。 時間とともに世の中に受け入れられる様を見てきたから、このまま紘一さんがやってる方向で大丈夫なんだと思ってるんだけど、でもそれに確証はないから、洋毅さんの気持ちもすごくわかる。 |
| 清水 | そうかそうか。 |
| 紘一 | ウサギノネドコはね、自然の一部なんですよ。 |
| 清水 | おお! つまり? |
| 紘一 | 今地球にあるものって、47億年の時間をかけて、じっくりじっくり出来上がってるわけでさ。 じわじわ成長するものは、きちんとロングスパンで生き残っていくっていう確信を持ってやっているって感じかな。 即座にバーンって花開くものは、急激にしぼんでいくんだよね。 |
| 清水 | そうだよな。 紘一は、一過性のブームで終わるものじゃなくて、長く残り続けるものを作りたいって、ずっと言ってるよなあ。 |
| 順子 | だから、紘一さん見てると、「何でも好きなもの買っていいよ」って言ってあげたくなっちゃうわけ。 |
| 清水 | (笑)こどもか! |
| 順子 | そしたら、日に日に最近、玄関に知らない美しいものが増えてビックリしてるんだけど。 |
| 洋毅 | 買っていいとは言ったもののね。 |
| 順子 | ![]() でも、それを、順子は止めたくないんだよね。 たぶん、洋毅さんは止めたくなると思うんだけど。 |
| 洋毅 | いや、ご自宅の玄関はね、好きにしていただいて結構ですよ。 |
| 清水 | ぶはははは! プライベートな空間だし。 |
| 順子 | でも、すべては、仕事のために買ってるから。 |
| 清水 | そうか、そうだよな。 紘一の場合、そこから発想したり、気づきもあるから、好きなものを好きなように買うことも仕事の一部だよね。 |
| 紘一 | 最近、なんか、物欲が止まらなくてさ。 |
| 清水 | それは、いいことだね。 |
| 紘一 | そうそう、いいことだと思ってるの。 |
| 順子 | うん、いいこと。 |
| 紘一 | 美に対してちゃんと投資しようっていう意識が、最近すごくあって。 僕らがお世話になっている、山田遊さんっていうバイヤーの方がいるんだけどさ。 彼のオフィスに行った時に、機能はないけど何か魅力的なモノがずらっと並んでいる棚があってさ。 すごくいいなと思ったんだよね。 ああ、美しいものを選んでる人は、ちゃんと美に対して投資してるんだな、って思った。 |
| 清水 | そうだね。 買ったってことは、単に眺めるだけじゃなく、それにお金を出す決断を自分でしてるわけだから。 |
| 紘一 | その行為自体が、センスを磨いていくことなんだなと思ってさ。 もちろん「いいもの」が結果的に「低価格」であることは一番いいけど、「安いから」っていう理由で選ぶのとか、「ちょっとしか使わないから安いものにしよう」っていう発想で何かを買うのはやめよう、と思っていて。 その選択が、いろんなものを濁らせていくんだよね。 |
| 順子 | 値段を見ちゃダメだよね。 |
| 紘一 | まあ、さすがに天秤にはかけるけどね。 これは美しいけど100万円は出せないなー、とかはあるけど(笑)。 やっぱり自然の造形美を伝えることがミッションだから、何が美しいかを僕たちは徹底して知らないといけないんだよね、きっと。 |
| 清水 | たしかに、そうすることで磨かれるんだろうな。 ウサギノネドコみたいなショップをやる場合、審美眼が重要なんだろうからね。 |
| 紘一 | 「美」って人によって違うものじゃなく、普遍的な「美」があると思っていて。 自然にはそれがあって、それをきちんと見い出して、切り取って、ぽんと出す、というのが僕らの役割かな、っていう気がしてるんだよね。 |
| 清水 | 好きなものを買うのに、奥さんの協力があるってのは最高だなあ。 |
| 紘一 | それは、そうだよね。 だから、逆に不安になるわけ。 「ほんと俺、これ買っていいのか?」って(笑)。 ![]() |
| 順子 | 人生って短いじゃん。 |
| 清水 | おお! いいこと言ったね。 |
| 順子 | 短いって思っちゃうから、買ったら?って思わない? |
| 清水 | オレはすごくそう思うよ。 |
| 順子 | 欲しいものがあったら、買ってちょっと幸せになるんだったら、何でも買っちゃいなよって思っちゃう。 |
| 清水 | そう思うんだけど、男が集めたがるものって、女の人には意味不明なものが多いからね。 |
| 洋毅 | ダンナが趣味の世界に走って、奥さんがキレるってのはよくある話しだけれども。 |
| 順子 | まあ、そのかわり、順子も買うけどね。 |
| 清水 | ぶはははは! |
| 順子 | みたいな感じだから、家計が大丈夫か心配なんだけど。 |
| 紘一 | そうそうそう。 二人揃ってそんな状態だからコワくなっちゃって最近。 |
| 洋毅 | でも、金銭感覚、二人とも狂ってるとは思わないし、むしろ、しっかりしてるほうだと思うけど。 |
| 清水 | そうだね。 |
| 順子 | 計算とかあまりしないから、感覚的なものだけを信じて生きてる。 大丈夫かなーとも思うけれど、それよりも、自分がいいと思う空間で生きてたほうが幸せなんじゃないかと思うから。 |
| 清水 | まあ、自分で心配してるうちは、破滅的なことにはならないよ。 |
| 洋毅 | そうだよね。 |
骨の造形
| 清水 | せっかくだから、来月(2015年2月)から始まるホネ展のことも聞こうか。 |
| 紘一 | ああ、うん。 ちょっと持ってこようか。 ![]() |
| 清水 | ホネ展やるほど骨がたくさんあるの? |
| 順子 | あるある。 家族で骨にハマっちゃってて。 |
| 清水 | (笑)骨にハマってる家族。 |
| 順子 | 骨図鑑ていうものが世の中にいろいろあって、めちゃめちゃ面白いの。 |
| 清水 | スカルのアクセサリーとか、そういうのとはまた違うんだよね? |
| 順子 | じゃなくて、ツノとか突き出てるようなのがカッコよくて、見ごたえがある。 |
| 洋毅 | そっち? |
| 順子 | シカだか何だかわかんないんだけど、自然の、その形がすんごいんだよ。 |
| 紘一 | ホネ展で出すのは、こういうのだね。![]() |
| 順子 | 持ってこようかって言ったのはチラシじゃなくて、骨のことだったの? |
| 紘一 | あ、違った? |
| 清水 | いや、オレは骨を持ってくると思ってたよ。 |
| 洋毅 | 大丈夫、合ってる合ってる。 |
| 紘一 | 俺も骨について詳しいわけではないので、何人か骨のゲストをお招きしようかなと思って。 |
| 清水 | トークイベントとかやるの? |
| 紘一 | そう、骨の造形について語ってもらって、この骨は、こういう意味があってこういう形してるんです、とかっていう話しをアカデミックな見地から。 |
| 清水 | もともと、そういう人と出会ったから、このホネ展をやろうと思った、って順番なのかな。 |
| 紘一 | そうそう、そういうつながりが何人か出来てきて、じゃ、ホネ展出来るかも、って感じで生まれた企画だね。 |
| 順子 | さっき、人生短いって話しあったじゃん? 死んだら自分てどこに行くんだろうって思っちゃうんだけどさ、自分が骨になっても、こうやって人に見てもらえたらなって。 |
| 清水 | ぶはははは! 見てもらえたら本望だと。 |
| 紘一 | そんなふうに思ってたの!? |
| 順子 | そうそう、そんなふうに思いながら、図鑑を見てる。 |
| 紘一 | これはインパラさんで、こっちがイノシシさん。![]() |
| 清水 | これは全部売り物なの? |
| 紘一 | 展示だけのものもあるんだけど、基本的には全部、買えるものにしようかなと。 なかなか骨を買える店なんてないしさ。 |
| 清水 | 近所のスーパーには置いてないわな。 |
| 洋毅 | チラシに載ってんの見たことないからね。 |
| 順子 | ウシ科はとくに面白いと思う。 |
| 清水 | ほうほう。 順子が好きなものって、紘一と似てるの? |
| 順子 | ううん。 でも、最近はやっぱり似てきたよね。 本来は、メルヘンなものとか好きだからさ。 |
| 清水 | そうだよな。 順子といえば、ピンク色の持ち物が多かったし。 |
| 順子 | でも骨なんかは、最初、私のほうが好きだったよね。 |
| 紘一 | あ、そうそう、仕入れに一緒に行った時ね。 俺はさすがに買うことを躊躇したんけど、「買っちゃえ買っちゃえ」みたいな感じだったから。 |
| 順子 | 何万もする熊の骨とか「安い安い」って言っちゃってね。 でもいまだに、紘一さんの好きなもので、全然わからないのもあるけどね。 「この造形が・・」とか言ってるけど何のことだろう?って。 |
| 清水 | (笑)完全には理解しきれないか。 |
| 順子 | ![]() でも、だんだん私の好みも変わってきて、 家にあるコートハンガーも、自分が気に入ったのを買ったんだけど、流木のなの。 |
| 清水 | 流木のハンガーは、順子は買わなそうだよなあ。 |
| 順子 | 昔だったら、買ってないよね。 そこは、紘一さんに影響を受けて変わってきてる。 だから、他の人もそうなんじゃないかと思って。 ウサギノネドコで物を買って行った人が、周りの人に紹介して、知れ渡っていく、っていうのは実感としてある気がする。 |
| 紘一 | ああ、そうなってくれると嬉しいね。 たとえ時間をかけてでも、これがいいものである、って思うことを伝えていけたらいい、って感じには思うなぁ。 |
(2015年1月 京都「ウサギノネドコ」にて)
【暮らし百景への一言】
ヒトゴトでインタビューしてもらうのはこれで4回目。感慨深いなぁ…。節目節目で自分の考え方を整理して、伝える大切なインタビューとなっています。次にもまたインタビューしてもらえるよう、僕自身もウサギノネドコも進化を遂げて、新しいニュースを発信し続けたいなと思います。(吉村紘一)
ヒトゴトでインタビューしてもらうのはこれで4回目。感慨深いなぁ…。節目節目で自分の考え方を整理して、伝える大切なインタビューとなっています。次にもまたインタビューしてもらえるよう、僕自身もウサギノネドコも進化を遂げて、新しいニュースを発信し続けたいなと思います。(吉村紘一)
【清水宣晶からの紹介】
「ウサギノネドコ」スタッフである、吉村紘一、吉村順子、小野寺洋毅はともに旧知の友人で、その3人が今、京都で一緒に仕事をしているということが、なんだかとても不思議で、面白い。
紘一には、今までにも、新しいプロダクトを発表したようなタイミングで京都に話しを聞かせてもらいに行っていて、今回が4回目になる。
短い期間の間にも繰り返し進化し、それに合わせるように彼自身の思想もバージョンアップを続けているために、話しを聞きに行くたび、僕はいつも大きな刺激を受けている。
そこに新たに、2014年の秋から洋毅が加わったことで、また大きくその形を変える動きがあって、それによってどういう変化があったのか、今回は「ウサギノネドコ」の3人のメンバーに話しを聞かせてもらった。
ロケットエンジンを積んだ軽自動車、のたとえは言い得て妙で、「ウサギノネドコは」は、表向きは古式ゆかしい京町家でありながら、その精神はアグレッシブだ。
3人がそれぞれ際立った個性と能力を持ちながら、より良いプロダクトを世に送り出していくという目標を持って、笑いながら、しかし真剣に話し合っている姿を見て、この先「ウサギノネドコ」がどのような成長をしていくのか、とても楽しみに思った。
「ウサギノネドコ」スタッフである、吉村紘一、吉村順子、小野寺洋毅はともに旧知の友人で、その3人が今、京都で一緒に仕事をしているということが、なんだかとても不思議で、面白い。
紘一には、今までにも、新しいプロダクトを発表したようなタイミングで京都に話しを聞かせてもらいに行っていて、今回が4回目になる。
短い期間の間にも繰り返し進化し、それに合わせるように彼自身の思想もバージョンアップを続けているために、話しを聞きに行くたび、僕はいつも大きな刺激を受けている。
そこに新たに、2014年の秋から洋毅が加わったことで、また大きくその形を変える動きがあって、それによってどういう変化があったのか、今回は「ウサギノネドコ」の3人のメンバーに話しを聞かせてもらった。
ロケットエンジンを積んだ軽自動車、のたとえは言い得て妙で、「ウサギノネドコは」は、表向きは古式ゆかしい京町家でありながら、その精神はアグレッシブだ。
3人がそれぞれ際立った個性と能力を持ちながら、より良いプロダクトを世に送り出していくという目標を持って、笑いながら、しかし真剣に話し合っている姿を見て、この先「ウサギノネドコ」がどのような成長をしていくのか、とても楽しみに思った。







































第289話 青山光一
第288話 高桑雅弘
第287話 久保田光
第286話 岩上健太郎
第285話 堀場百華
第284話 栗林宏充
第283話 マツダミヒロ
第282話 木下英一
第281話 白井康平
第280話 在賀耕平
第279話 太田泰友
第278話 柄沢忠祐
第277話 鮏川理恵
第276話 伊藤大地・麻里子
第275話 金澤金平
第274話 近谷浩二
第273話 岡田信一
第272話 大野佳祐
第271話 吉田マリア
第270話 齋藤志穂
第269話 富岡直希
第268話 中村尚哉
第267話 塩川浩志
第266話 篠原憲文
第265話 金子久登己
第264話 大島亜耶
第263話 上山光子
第262話 日野秀明・熊谷祐実
第261話 山田貴子
第260話 渡辺正寿
第259話 桑原大輔・あやこ
第258話 田原さやか
第257話 高野慎吾
第256話 安久都智史
第255話 堺大紀
第254話 塚原諒
第253話 鈴木優介
第252話 藤原みちる
第251話 濱野史明
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第249話 松本菜穂
第248話 大竹恭子
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第246話 あや
第245話 須田高行
第244話 福原未来
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第240話 竹内真紀子
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第238話 飯塚悠介
第237話 ハン・クァンソン
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第235話 吉川徹
第234話 室伏那儀
第233話 石川伸一
第232話 北幸貞
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第230話 久保礼子
第229話 永富さおり
第228話 Simeon
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第226話 茂木重幸
第225話 向井朋子
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第223話 五十嵐昭順
第222話 山川陸
第221話 小林まみ
第220話 木下史朗
第219話 縄
第218話 ナカイ・レイミー
第217話 岩瀬直樹
第216話 カトーコーキ
第215話 服部秀子
第214話 東孝典
第213話 一戸翔太
第212話 柳澤拓道
第211話 りょうか
第210話 安藤雅浩
第209話 篠塚光
第208話 依田昂憲
第207話 森村ゆき
第206話 大北達也
第205話 伊勢修
第204話 中村里子
第203話 柳澤龍
第202話 細川敦子
第201話 山岸直輝
第200話 中澤眞弓
第199話 高野ゆかり
第198話 四登夏希
第197話 森田秀之
第196話 山﨑恭平
第195話 豊田愛子
第194話 金山賢
第193話 坂本正樹
第192話 江原政文
第191話 マツダミヒロ
第190話 おぎわらたけし
第189話 番匠健太
第188話 高塚裕士
第187話 森田藍子
第186話 黒澤世莉
第185話 橘田昌典
第184話 森村茉文
第183話 梶原隆徳
第182話 松本祐樹
第181話 中村元治
第180話 小園拓志
第179話 あらいみか
第178話 麻生沙織
第177話 豊田陽介
第176話 出口治明
第175話 森岡真葵子
第174話 阿部翔太
第173話 多苗尚志
第172話 石井貴士
第171話 田中美妃
第170話 井手剛
第169話 ひらつかけいこ
第168話 住田涼
第167話 松田大夢
第166話 藤田伸一
第165話 田口師永
第164話 大野佳祐/豊田庄吾
第163話 ウサギノネドコ
第162話 小野寺洋毅
第161話 はる@よつば
第160話 森村隆行
第159話 篠原祐太
第158話 ナカムラケンタ
第157話 大野雅子
第156話 クラリスブックス
第155話 紀乃のりこ
第154話 川島優志
第153話 木村孝・真由美
第152話 佐藤明日香
第151話 大槻美菜
第149話 森村ゆき
第148話 辰野まどか
第147話 大橋南菜
第146話 アラ若菜
第145話 宮原元美
第144話 源侑輝
第143話 山本慎弥
第142話 熊崎奈緒
第141話 山中思温
第140話 徳永圭子
第139話 木戸寛孝
第138話 上村実生
第137話 吉田秀樹
第136話 平世将夫
第135話 杉なまこ
第134話 田村祐一
第133話 小橋賢児
第132話 竹沢徳剛
第131話 草野ミキ
第130話 藤沢烈
第129話 竹田舞子
第128話 KERA
第127話 石神夏希
第126話 山本恭子
第125話 吉村紘一
第124話 小原響
第123話 小笠原隼人
第122話 鈴木教久
第121話 物井光太朗
第120話 山本大策
第119話 中村真広
第118話 柳澤大輔
第117話 菊池大介
第116話 岩村隆史
第115話 大嶋望
第113話 今井健太郎
第112話 高橋政臣
第111話 栗田尚史
第110話 上村雄高
第108話 野口恒生
第107話 内野徳雄
第106話 森村泰明
第105話 中村洸祐
第104話 竹下羅理崇定部
第103話 田中美和
第102話 本田三佳
第101話 門松崇
第100話 浅見子緒
第099話 たきざわまさかず
第098話 大野佳祐
黄昕雯
第096話 山本達夫
第095話 本田温志
第094話 内田洋平
第093話 沢登理永
第092話 辰野しずか
第091話 マツダミヒロ
第090話 宮坂善晴
第089話 大久保有加
第088話 谷澤裕美
第087話 笠井有紀子
第086話 高杉なつみ
第085話 菅野尚子
第082話 小座間香織
第081話 山口夏海
第080話 藤田伸一
第079話 森田英一
第078話 新井有美
第077話 神田誠
第076話 紺野大輝
第075話 花川雄介
第074話 間庭典子
第073話 木村由利子
第072話 有紀天香
第071話 山崎繭加
第070話 佐藤孝治
第069話 金澤宏明
第068話 山田康平
第067話 西野沙織
第066話 川端利幸
第065話 岩下拓
第064話 清水宣晶
第063話 高橋慶
第062話 山本麻子
第061話 木村孝
第060話 田島由香子
第059話 石井英史
第058話 巻山春菜
第057話 多苗尚志
第056話 梅沢由香里
第054話 西村友恵
第053話 山口絵美
第052話 高木大
第050話 武藤貴宏
第049話 高橋早苗
第047話 清水元承
第046話 貴田真由美
第045話 伊藤敦子
第044話 シミズヨシユキ
第043話 武藤正幸
第042話 木村音詩郎
第041話 中村文則
第040話 野口幸恵
第039話 深森らえる
第038話 貫名洋次
第037話 黒澤世莉
第036話 大澤舞理子
第035話 石井貴士
第034話 高橋章子
第033話 和田麗奈
第029話 佐々木孝仁
第028話 縄手真人
第026話 五十川藍子
第024話 石田直己
第023話 鶴田玲子
第022話 杉原磨都美
第021話 石倉美穂
第020話 工藤妙子
第017話 石井千尋
第016話 見市礁
第013話 滝田佐那子
第012話 岡田真希子
第011話 田中直美
第008話 今西奈美
第006話 もがみたかふみ
第004話 佐藤愛
第003話 岩崎久美
第002話 田中藍
第001話 和田清華
第002回公開インタビュー
第002回ワークショップ
第001回ワークショップ