川島優志

| Google Webmaster manager 1976年横浜生まれ。 早稲田大学在学中からマイクロソフトなどのウェブサイトをデザイン。その後中退し2000年より渡米。ロサンゼルスでのデザインプロダクション勤務を経て、2007年8月Googleに入社。 東京オフィスで約3年勤務し、2009年よりアジア太平洋地域のウェブマスターを統括。米国人以外で初めてホリデーロゴをデザインした。 2012年10月、マウンテンビューの本社に転勤。2013年秋より、Googleの社内スタートアップ「Niantic Labs」に所属し、仮想現実ソーシャルゲーム「Ingress」などを手がけている。 |
(2014年1月 マウンテンビュー Google本社にて)
外国で働くということ
(清水宣晶:) あっ!それは、Googleグラスですね。
(川島優志:) 今、試用で、
動作確認をしているところです。

(グラスを体験させてもらう)
これは、、起動はどうやるんですか?
上を向いてみてください。
あ、レンズに文字が表示されました。
メガネのツルの部分がタッチパネルになってるんですね。
これは面白いなあ。
ランチを食べながら話しましょうか。
バイキング形式のバフェになっているので、
好きなモノを取っていってください。

料理のレパートリーが、
ものすごくたくさんありますね。

そのあたりのエリアがメキシカン料理で、
ハンバーガーがあって、そこがインド料理で、
なんちゃってですけど日本料理があって、
イタリアンがあって、チャイニーズ系っぽいのがあって。
まあ、好きなものをどうぞ。

これだけたくさんの人が働いてると、
キャンパス全体で、ものすごい人数ですよね。
だいたい、15,000人ぐらいが、
マウンテンビューの中で働いてると思います。

日本の人はどのぐらいいるんですか?
僕が知っているだけで50~60人くらいで、
でも、そんなに多くはないですよ。
最近は、日本からこっちに来る人も増えていますけど、
それでも、中国とかインドの人と比べると、
まだ全然少ないです。
ちょっと周りを見渡しただけでも、
いろんな国の人がいますよね。

僕が、Googleの日本法人で、
アジア太平洋チームのマネージャーをしていた時、
いろんなインターンの人を雇ったんですけど、
その時も、日本人より外国人が多かったですね。
あ、そうですか!
その人たちは、
わざわざ日本を選んで仕事をしに来ているんですよね?
そう、日本語もすごく堪能で、
日本語検定の資格とかを勉強しながら、必死です。
あの必死さと競争するのはやっぱり大変ですよ。
謙虚なのはいいことなんですけど、
「もしよかったら採用してください」っていう姿勢で来た人の隣りに、
「なにがなんでもここで働きたいので、よろしくお願いします!」
って人がいると、やっぱり気持ち的には、
外国から来てがんばってる人のほうを採用したくなっちゃいますよね。
日本に来てる人っていうだけで優秀だとは思うんですけど、
それに加えて、やっぱり、熱量みたいなものがあります。
国や言葉の違いっていうハンディを承知で、
外に出てきているわけですからね。
僕が、アメリカに来たのは23歳の時で、
最初サンフランシスコに来た後、
ロスアンゼルスに移って7年ぐらいいたんですけど、
その間、ビザのことでは、ものすごく苦労をしたんです。
はい。

グリーンカードの申請もしたんですけど、
普通に取ろうとしたら6年ぐらいかかるんですよね。
労働ビザも、スポンサーしてくれる企業がみつからなければ、難しい。
海外のビザの取得っていうのは、日本は、
もっと国を挙げてバックアップするべきだと思っていて。
大きな会社で働いているような人は、
割りと取りやすかったりもするんですけど、
そうじゃないと、ものすごく難しいんです。
それだと、これから起業をしようと思っているような、
若い人にとっては、厳しいですよね。
そう、才能のある若者がもっとビザを取りやすくならないと、
日本の外に出ていこうとする人は増えないと思います。
韓国人とか中国人で、こっちで会社を経営している人は、
見込みのある若者がいたら、自分と全然関係ない人でも、
雇ってあげるんですよ。
それで、ビザを出してあげるんですね。
将来への投資ですよね。
自分たちの未来を、若者がよりいい方向に変えてくれるなら、
そのために、会社からビザを出すぐらいいいよ、
っていうことをよくやってるんですよ。
日本人って生真面目だから、
そういうことをやらないじゃないですか。
だったら国が、若い人にもっと大きな舞台で
活躍するためのサポートをして、
ビザを取りやすくしていかないと、
ものすごくもったいないと思いますね。
とりあえず動いてみる
川島さんは最初、アメリカに来てすぐ、会社を作ったんですよね?
作りました。
でも、それは、わりと不真面目な理由もあって。
自分で自分に労働ビザを出したかったんです。
あ、そうでしたか(笑)。

図書館に行って、
「会社の作り方」みたいな本を借りてきて。
サンプル集みたいなフロッピーディスクが入ってて、
それの会社名などを変えて申請書を出したら、
簡単に設立できました。
会社出来て、やったー!って思って、
じゃあ自分にビザを出そう、と思ったら、
オーナーにはなかなかビザは出ないんですよね。
やっぱり、
そうなんですか。
まあ当然ですよね。
それでビザが出るんだったらみんなやると思うんですけど、
1年か2年、ちゃんと会社を動かした実績がいるらしくて。
いきあたりばったりなんですよ。
とりあえずやってみるんだけど、やってみたら「あれ?」
っていうのを延々と続けてるっていう。
トライアンドエラーの繰り返しですね。
たぶん、ほんとうに効率的な方法は、
やる前にちゃんと調べることだと思うんですよね。
調べなかったせいで、ずいぶん回り道みたいなのをしたので。
だけど、じゃあ調べたらうまくいくかって言うと、
そういうこともなくて。
そうですよね。
調べてしまったがために、見込みがないと思って、
そもそも何もやらなかったかもしれないし。
最近の、学生の人とかに話を聞いていると、
失敗しないように、いろんなところから情報を取ってきて、
ものすごくよく調べてるんですよね。
でも、調べた結果、それにしばられちゃって、
身動きが取れなくなってる人もいると思います。
僕は今、こうやって、運良く仕事をやれていますけど、
じゃあ、僕と同じことをやればいいかっていうと、
そういうことはまったくなくて。
どうしてこうなったか自分でもわからないっていうところも、
みんなあると思うんです。
そういう意味では、やってみないとわからない。
やってみると何かの事態が起こる、っていう、
それが世の中の姿だなって思うんですよね。
川島さんがやったことととまったく同じことを他の人がやっても、
結果が同じになるとは限らないですもんね。

いろんなことがたまたまなんだけど、
動かないとその、偶然が起こらないというか。
だから、「とりあえず動いてみたらいいんじゃないの」って
言ってるんですけどね。
すごい無責任に背中を押すタイプなので。
(笑)とにかく、まずやってみろ、と。
まあ、動いてみるといい方向に転がることが多いですよ。
どうなってもいいからやってみようよ、
って思うんですよね。
実際、今でも、
あんまり未来のことを考えてないんですよ。
10年後何をやっていたいですか、とか聞かれるんですけど、
そういう質問に答えられる人はすごいなと思って。
おぼろげにはあるんですけど、
ただ、これだけ変動の激しい世界の中で、
細かいことをちゃんと描ける人って、
今の世界ではまともにはいないですよね。
10年先になったら、Google自体も、
どうなってるかわからないですもんね。
もしかしたら、エネルギーとかバイオの領域が、
メインの事業になっているかもしれないし。
わからないですよ。
でも、会社を持続させたいんだったら、
社会に求められるものに変わっていくしかないです。
ずっと同じことを続けていきたいとしたら、
会社を続けることを目的にすべきじゃない。
コダックみたいに、
同じ事業にこだわりすぎたために、
倒産してしまった会社もたくさんありますね。
ソニーが将来、
保険会社になっていても何の不思議もないと思うし。
ウチの2歳の息子が大人になった時に、
「ソニーってテレビなんか作ってたの?」って
言われるのかもしれない。
長い年月を生き残れる会社っていうのは、
そういうドラスティックな変化をすることが出来る
会社なんでしょうね。
会社を続けるっていうのは、
たぶんそういうことだと思うんです。
あんまり未来のことを深く考えても、思うようにはいかないし、
やってみると、思ってもないようなことが起こるから、
面白いんですよね。
ぜんぜん想像もしていなかったような角度から助けが来て、
結局、そういうところで物事が動いていったり。
だから、あんまり考えすぎるのもよくないよって、
特に学生とかには言ってますけどね。
僕、その川島さんの考え方とかマインドが、
Googleっていう会社と共通するところがあるなと、
すごく思うんですよ。
そこは、やっぱり相性が合ってると思いますね。
Google自体が、とりあえずやってみよう、的なところがあるので。
はい。

やってみてから考えるって、すごく大事で。
それは、やる前の時点でいくら完璧なプランをたてたとしても、
いろんな状況が変わるからなんですよね。
たとえば、Googleグラスにしても、
作る前から真剣に突き詰めて考えようと思えば、
その開発を止めるポイントはいろいろあったわけですよ。
もしかしたら、日本の企業っていうのは、
そういうことで止めていたのかもしれないんです。
技術的なことでいえば、オリンパスとかソニーなんかは、
Googleグラスより前に、もっといいものを開発出来た技術もあって、
実際に開発してたんですよね。
だけど、商品化することは出来なかったわけじゃないですか。
それは、いろんな理由があると思うんですけど、
おそらく、時期尚早っていう判断だったり、
もうちょっといい技術になるまで待とう、とか、
いろいろ慎重になるポイントがあったんじゃないかと思うんです。
でも、Googleの場合は、とにかくやってみよう、と。
そしたらプライバシーはどうなるんだ、とか、
こんなものを着けて街を歩けるか、とか、
ポジティブな立場の人もいれば、
ネガティブな意見を言う人も出てきて。
グラスを着けて運転をしてて、
違反キップきられた人とかもいますもんね。
いろんなことが起こってますよね。
グラスを着けて食事をしないでください、って言われたり。
でも、そういうのって、
先に考えてもしょうがないことなんですよね。
文句が出そうだから、開発するのをやめよう、だとか、
機会が熟するまで待とうとか言っているよりも、
先に、実際に動くことで、だんだん周りの反応や
意識も変わってくるっていう。
どんな技術も、始まりはそうだったと思うんですよ。
携帯電話も、最初に登場した時は、
電磁波の影響はどうなんだとか、マナーが壊れるとか、
どこでも電話がかけられるなんて人間のあり方としておかしい、
とかいう意見が出たわけだし。
でも、結局は、社会も変わっていくんですよね。
動いているうちに、どんどん変わっていくもので、
動かなかったら何も変わらないな、と。
イノベーションを起こすためには
今、「Ingress(※)」を携帯でやってるんですが、初めて見た時、かなり衝撃的で。
仮想現実なのに、ものすごくリアルに
現実の世界とつながってる感じがしました。
(※GoogleのNianticLabsがスタートさせたオンラインゲーム。
仮想世界の地図に現れる「ポータル」と呼ばれる地点を、
現実世界を移動して奪い合う。)

せっかくインターネットが、
人と人をつなげるツールとしてあるのに、
今、実際に起こってることっていうのは、
同じ考えを持っている人との間だけに
コミュニケーションが閉じてしまう、
っていうことだと思うんです。
閉じたコミュニティーの中で
クラスター化されてしまう、っていうことですね。

でも、社会のあり方としては、
もうちょっといろいろなノイズが入ったり、
いろんな意見にさらされながらやっていくもんだと思うんですよね。
そういう意味では、クラスター化が進んだ先には、
あまりいい結果はないんじゃないかっていう気がします。
そういうものばかりじゃないんだよっていうのを、
伝えていくものが必要だし、
全然違うものとの出会いを促すものが必要で、
そういうものをやりたいなと。
前のチームに居た時に、ずっとそういうことを考えていて。
まじめにそういう問題を解決しようとすると、すごく大変なんですよ。
違ったアプローチからじゃないと解決出来ない問題もある。
そういう時に、社内スタートアップの話があって、
そのビジョンにすごく惹かれて入ったんです。
僕が最初、「Ingress」のチームに誘われた時に、
いくらなんでもゲームとかやるのはどうかなと思ったんですけど、
目指しているものが全然違っていて。
何を目指しているかというと、人が動くことなんですよね。
「Ingress」を始めたJohn Hankeという人は、
「Google Earth」を作った人なんですけど、
現代の人は外に出て行かなくなくなってしまった、
と彼は感じたんです。
家から一歩も出ることなく
世界中を巡れてしまうものを作った人が、
それと逆のことを目指したというのは、
なんだか面白いですね。
もう一度、人が外に出て行って、
街の中を自分の目で発見して、お互いに挨拶をしたりとか、
自分の身の周りを幸せにするものが作れないか、
と考えて、彼が始めたのが「Ingress」っていうもので。
世界中のあらゆる街にポータルがあって、
そこを実際に行かないといけないわけですよね。
それをやり始めてみると、ただのソーシャルゲームとは違って、
ハマってる人は、一日に10km、20km歩くわけですよ。
同じ場所でじっとしている限り、
まったく先に進まないっていうのは、
すごい仕組みですよね。
しかも、国際的な協力が行われて、
違う国同士でリンクを張ったりとか。
「Ingress」のイベントをやったりすると、
老若男女、幅広い世代の人が集まるんです。
ここまでいろんな世代が集まるっていうのは、
なんでかっていうと、技術的なことだけじゃなくて、
旅行先で街を歩くこととか、
違う面白さがあるんですよね。
そう、「Ingress」のおかげで、
知らない街に行く楽しみが増えました。
国境や人種を超えたりっていうようなこともあって、
ヨーロッパでは、すごく評価されてるんですけど、
それは、やっぱりヨーロッパがそういうところに
問題を抱えているからなんですよね。
アジアとかでも、同じような形で、
日本や中国や韓国のプレイヤーが連携して、
リンクをつなげるっていう動きも出てきているわけで。
現実の国境なんて、「Ingress」の中では
意味無いですもんね。
部屋から外に出るだけでも違うじゃないですか。
しかもポータルに行ったら、
コミュニケーションが発生したりもするわけだし。
リアルタイムに、
他のプレイヤーとはちあわせたりしますよね。

そう、実際に、はちあわせるんです。
違うアプローチをいろいろ試してみる、
っていうのが大事なんだなって思うんですよ。
やってみると、いろいろ見えてくることがあって。
「イノベーションを起こす」っていうのは、
どういうイメージかっていうと、天秤があったとして、
その片方の皿に塩が盛られている状態なんです。
その塩を、一粒ずつ別の皿に移していくような作業で。
そういうことをしていると、人はバカにするわけですよ。
「やっても無駄じゃん」みたいな。
やってる人も、本当にそれが正しいのか、
迷いながらやっていると思うんです。
でも、それをコツコツ地道にやり続けていると、
どこかで天秤が傾いて、皿の位置が逆転するわけですよね。
ああ、、なるほど。
ある時突然、今までの蓄積の結果が表れるんですね。
傾き始めた後にはじめて、
みんな、何が起こったかに気づくんですよ。
傾いた時には、いとも簡単にバーッって動いたように見えるけれども、
それは、一粒ずつ移した結果であって。
そういうふうに、
イノベーションを起こす物っていうのは、
最初、バカにされる局面があるんです。
それでも、何を目指しているのかっていうのを、
明確に持ってやり続けられるのかどうかっていうことですよね。
それをやってくると、いろいろと見えてくるっていう。
エジソンが電球を開発した時も、6000種類以上の素材を試して、
最後に日本の竹に行き着いてフィラメントが出来たわけですけど、
「そんな、6000回も試すかよ!」って。
信じがたいですよね。
それも、「日本の竹」っていうぐらいだから、
あの時代に、いろんなものを集めてたわけでしょうね。
変態ですよね、ある意味(笑)。
でも、その執念みたいのがないと成し遂げられないものがあって。
世界中からバカにされてもやりぬくっていうのは、
本当にパッションがないと出来ないし、
そういうものを見つけられた人っていうのは幸せと思うんです。
ITの起業家なんていうのは、
現代の発明家に近い存在と思うんですけど、
日本の起業家で、すごい優秀な人がたくさんいると思うんですよ。
こっちで見ていても、アメリカの優秀な人と日本の優秀な人で、
そんなに違いがあるとは思わなくて。
でも、残念だと思うのは、アメリカで流行っているものの
日本版のローカリゼーションみたいなものが多いことなんです。
それも日本のためにはなっていると思うんですけど、
それに才能を使っちゃっているのがもったいないなって。
せっかくなら、その才能を、
まだ世界で誰も見ていないものを作ることに
使って欲しいなって思うんです。
そういう動きが出てくると、
日本の才能ある人にも活躍の舞台が広がるだろうし、
日本という国のプレゼンスもあがるだろうし、
人類もハッピーになると思うんですよね。
目線が国内に向いているっていうのは、
僕もそうなんですけれど、自分の周りが、
日本人ばかりだからっていうのがある気がします。
友達に中国人とか韓国人とが、いろんな国の人が増えてくると、
自然と、イノベーションの対象が世界になってくるのかなあ、と。

そう、日本の、特に学生は、世界に接しようとした時、
自分から外に出て行かないと難しいんです。
アメリカの、このへん(サンノゼ近辺)にいると、
子どもの時からいろんな人種が混ざり合って、
インド人とか中国人とかとギャーギャー遊んでるわけですよ。
そうですよね。
子ども同士だと、言葉が通じていなくても、
一緒に遊んでたり。
そういうのを見ると、
ここで子どもを育てたいなって思ってしまう時がある。
たとえば、世界のリーダーを決めましょうってなった時、
どの国の人がリーダーになったらいいかって考えると、
国力とかを抜きにしても、やっぱり僕は、
子どもの時からいろんな文化に接していて、
いろんな文化に対しての理解がある人に
リーダーになってほしいって思うんですよね。
その意味でも、
そういう方向に日本も舵を切ってほしいなって思うんですよ。
もちろん、日本人だけでいればその中では幸せかもしれないけど、
それだけだと、色々な意味で貧しくなってしまうかもって思う。
そういう視点っていうのは、日本を外から見ることで
初めて見えてくるものだと思うので、
怖がらずにどんどん外に出て行ってほしいなって思いますね。
で、ダメだったり、嫌になったりしたら、
その時は、帰ればいいわけだし。
ぶはははは!
そうですね、ダメになったら、
その時また考えればいいわけですよね。
あんまり深く考えすぎないっていうことが大事だと思うんですよ。
まあ、それで、いい感じになってくれればいいなって思います。
(川島さんは、自転車に乗って、仕事場に戻っていきました)
(2014年1月 マウンテンビュー Google本社にて)
【清水宣晶からの紹介】
僕が川島さんのことを最初に知ったのは、Googleのホリデーロゴを、日本人で初めて描いた人、としてだった。
ホリデーロゴは、Googleの遊び心をわかりやすく体現した、クリエイティビティーの象徴のような存在で、今までにみた数々のロゴの中でも一番衝撃的だったのは、パックマンのロゴが、実際にゲームとして遊べてしまうというもので、その、オリジナルに非常に忠実な動きにかなり驚かされた。
IT業界の片隅で仕事をしている自分にとって、シリコンバレーで働く日本人というのは、野球少年が、メジャーリーグで活躍するイチローや野茂を見るのと同じような憧れがある。
川島さんの来歴が面白いと思うのは、一流企業を渡り歩いた後にGoogleに入ったわけではなく、大学を中退して単身渡米した後、紆余曲折を経て、思いもかけなかった方向に進んだ結果、たどり着いた場所だったということだ。
準備が完璧に整ってから物事を進めるのではなく、とにかくやってしまって、その後に軌道修正をしていく、というやり方や、ポジティブな考え方を持っている川島さん自体に、僕はGoogleと共通する精神を感じた。
川島さんのような行動力を持つ人が、この先たくさん現れ、活躍の舞台を海外に広げていけば、それは日本の開国に向けた大きな進歩になると思う。
僕自身も、今回のお話しを聞いて、とにかく行動あるのみだと、背中を押された思いだった。

僕が川島さんのことを最初に知ったのは、Googleのホリデーロゴを、日本人で初めて描いた人、としてだった。
ホリデーロゴは、Googleの遊び心をわかりやすく体現した、クリエイティビティーの象徴のような存在で、今までにみた数々のロゴの中でも一番衝撃的だったのは、パックマンのロゴが、実際にゲームとして遊べてしまうというもので、その、オリジナルに非常に忠実な動きにかなり驚かされた。
IT業界の片隅で仕事をしている自分にとって、シリコンバレーで働く日本人というのは、野球少年が、メジャーリーグで活躍するイチローや野茂を見るのと同じような憧れがある。
川島さんの来歴が面白いと思うのは、一流企業を渡り歩いた後にGoogleに入ったわけではなく、大学を中退して単身渡米した後、紆余曲折を経て、思いもかけなかった方向に進んだ結果、たどり着いた場所だったということだ。
準備が完璧に整ってから物事を進めるのではなく、とにかくやってしまって、その後に軌道修正をしていく、というやり方や、ポジティブな考え方を持っている川島さん自体に、僕はGoogleと共通する精神を感じた。
川島さんのような行動力を持つ人が、この先たくさん現れ、活躍の舞台を海外に広げていけば、それは日本の開国に向けた大きな進歩になると思う。
僕自身も、今回のお話しを聞いて、とにかく行動あるのみだと、背中を押された思いだった。















第289話 青山光一
第288話 高桑雅弘
第287話 久保田光
第286話 岩上健太郎
第285話 堀場百華
第284話 栗林宏充
第283話 マツダミヒロ
第282話 木下英一
第281話 白井康平
第280話 在賀耕平
第279話 太田泰友
第278話 柄沢忠祐
第277話 鮏川理恵
第276話 伊藤大地・麻里子
第275話 金澤金平
第274話 近谷浩二
第273話 岡田信一
第272話 大野佳祐
第271話 吉田マリア
第270話 齋藤志穂
第269話 富岡直希
第268話 中村尚哉
第267話 塩川浩志
第266話 篠原憲文
第265話 金子久登己
第264話 大島亜耶
第263話 上山光子
第262話 日野秀明・熊谷祐実
第261話 山田貴子
第260話 渡辺正寿
第259話 桑原大輔・あやこ
第258話 田原さやか
第257話 高野慎吾
第256話 安久都智史
第255話 堺大紀
第254話 塚原諒
第253話 鈴木優介
第252話 藤原みちる
第251話 濱野史明
Mike Davis
第249話 松本菜穂
第248話 大竹恭子
第247話 前村達也
第246話 あや
第245話 須田高行
第244話 福原未来
第243話 古谷威一郎・育子
第242話 井出天行
第241話 吉澤希咲子
第240話 竹内真紀子
第239話 熊本敦子
第238話 飯塚悠介
第237話 ハン・クァンソン
第236話 山本勇樹
第235話 吉川徹
第234話 室伏那儀
第233話 石川伸一
第232話 北幸貞
第231話 石田諒
第230話 久保礼子
第229話 永富さおり
第228話 Simeon
第227話 吉田岳史
第226話 茂木重幸
第225話 向井朋子
第224話 大槻美菜
第223話 五十嵐昭順
第222話 山川陸
第221話 小林まみ
第220話 木下史朗
第219話 縄
第218話 ナカイ・レイミー
第217話 岩瀬直樹
第216話 カトーコーキ
第215話 服部秀子
第214話 東孝典
第213話 一戸翔太
第212話 柳澤拓道
第211話 りょうか
第210話 安藤雅浩
第209話 篠塚光
第208話 依田昂憲
第207話 森村ゆき
第206話 大北達也
第205話 伊勢修
第204話 中村里子
第203話 柳澤龍
第202話 細川敦子
第201話 山岸直輝
第200話 中澤眞弓
第199話 高野ゆかり
第198話 四登夏希
第197話 森田秀之
第196話 山﨑恭平
第195話 豊田愛子
第194話 金山賢
第193話 坂本正樹
第192話 江原政文
第191話 マツダミヒロ
第190話 おぎわらたけし
第189話 番匠健太
第188話 高塚裕士
第187話 森田藍子
第186話 黒澤世莉
第185話 橘田昌典
第184話 森村茉文
第183話 梶原隆徳
第182話 松本祐樹
第181話 中村元治
第180話 小園拓志
第179話 あらいみか
第178話 麻生沙織
第177話 豊田陽介
第176話 出口治明
第175話 森岡真葵子
第174話 阿部翔太
第173話 多苗尚志
第172話 石井貴士
第171話 田中美妃
第170話 井手剛
第169話 ひらつかけいこ
第168話 住田涼
第167話 松田大夢
第166話 藤田伸一
第165話 田口師永
第164話 大野佳祐/豊田庄吾
第163話 ウサギノネドコ
第162話 小野寺洋毅
第161話 はる@よつば
第160話 森村隆行
第159話 篠原祐太
第158話 ナカムラケンタ
第157話 大野雅子
第156話 クラリスブックス
第155話 紀乃のりこ
第154話 川島優志
第153話 木村孝・真由美
第152話 佐藤明日香
第151話 大槻美菜
第150話 吉村紘一
第149話 森村ゆき
第148話 辰野まどか
第147話 大橋南菜
第146話 アラ若菜
第145話 宮原元美
第144話 源侑輝
第143話 山本慎弥
第142話 熊崎奈緒
第141話 山中思温
第140話 徳永圭子
第139話 木戸寛孝
第138話 上村実生
第137話 吉田秀樹
第136話 平世将夫
第135話 杉なまこ
第134話 田村祐一
第133話 小橋賢児
第132話 竹沢徳剛
第131話 草野ミキ
第130話 藤沢烈
第129話 竹田舞子
第128話 KERA
第127話 石神夏希
第126話 山本恭子
第125話 吉村紘一
第124話 小原響
第123話 小笠原隼人
第122話 鈴木教久
第121話 物井光太朗
第120話 山本大策
第119話 中村真広
第118話 柳澤大輔
第117話 菊池大介
第116話 岩村隆史
第115話 大嶋望
第113話 今井健太郎
第112話 高橋政臣
第111話 栗田尚史
第110話 上村雄高
第108話 野口恒生
第107話 内野徳雄
第106話 森村泰明
第105話 中村洸祐
第104話 竹下羅理崇定部
第103話 田中美和
第102話 本田三佳
第101話 門松崇
第100話 浅見子緒
第099話 たきざわまさかず
第098話 大野佳祐
黄昕雯
第096話 山本達夫
第095話 本田温志
第094話 内田洋平
第093話 沢登理永
第092話 辰野しずか
第091話 マツダミヒロ
第090話 宮坂善晴
第089話 大久保有加
第088話 谷澤裕美
第087話 笠井有紀子
第086話 高杉なつみ
第085話 菅野尚子
第082話 小座間香織
第081話 山口夏海
第080話 藤田伸一
第079話 森田英一
第078話 新井有美
第077話 神田誠
第076話 紺野大輝
第075話 花川雄介
第074話 間庭典子
第073話 木村由利子
第072話 有紀天香
第071話 山崎繭加
第070話 佐藤孝治
第069話 金澤宏明
第068話 山田康平
第067話 西野沙織
第066話 川端利幸
第065話 岩下拓
第064話 清水宣晶
第063話 高橋慶
第062話 山本麻子
第061話 木村孝
第060話 田島由香子
第059話 石井英史
第058話 巻山春菜
第057話 多苗尚志
第056話 梅沢由香里
第054話 西村友恵
第053話 山口絵美
第052話 高木大
第050話 武藤貴宏
第049話 高橋早苗
第047話 清水元承
第046話 貴田真由美
第045話 伊藤敦子
第044話 シミズヨシユキ
第043話 武藤正幸
第042話 木村音詩郎
第041話 中村文則
第040話 野口幸恵
第039話 深森らえる
第038話 貫名洋次
第037話 黒澤世莉
第036話 大澤舞理子
第035話 石井貴士
第034話 高橋章子
第033話 和田麗奈
第029話 佐々木孝仁
第028話 縄手真人
第026話 五十川藍子
第024話 石田直己
第023話 鶴田玲子
第022話 杉原磨都美
第021話 石倉美穂
第020話 工藤妙子
第017話 石井千尋
第016話 見市礁
第013話 滝田佐那子
第012話 岡田真希子
第011話 田中直美
第008話 今西奈美
第006話 もがみたかふみ
第004話 佐藤愛
第003話 岩崎久美
第002話 田中藍
第001話 和田清華
第002回公開インタビュー
第002回ワークショップ
第001回ワークショップ