平世将夫
1973年生まれ。東京都出身。B型。 大学卒業後、1999年に株式会社インテリジェンスに入社。人材派遣事業の営業、事業企画、システム企画、自社・関連会社へのシステム導入のPMを担当。その後ITエンジニア派遣の営業マネジャーを経て、2006年に株式会社ドリコムへ転職。CGM(Consumer Generated Media)構築パッケージの販売、立上げの企画立案、導入支援をSI営業として担当し、2007年に同パッケージの営業責任者に就任。 月間MVP、半期MVP等数回受賞。 2008年1月、株式会社レイディーバグを設立。 |
(2008年7月 渋谷「瓦カフェ」にて)
自分が知ってる会社は受けない
(清水宣晶:) まさおは、大学にいた時から、自分で会社やりたいっていう気持ちが既にあったよね?
(平世将夫:) 大学生の時からですね。
就職活動中も、大企業はほとんど受けなくて。
エントリーシートが届いた時、「自分が知ってる会社は受けない」ってつもりで選んでたんですよ。
知ってる会社は受けない、ってすごい基準だな!
その、知らない会社のエントリーシートばっかりを集めたダンボールの中に、
「インテリジェンス」があったんですよね。
ダイレクトメールの派手さにやられて、すごく気になって。
そういうところで気になるってのも、縁なんだと思うな。
就職活動は、順調に進んだの?
インテに入社を決める時は、迷いました。
みんな内定もらった頃、周りをみると、自分の会社だけ知られてない会社じゃないですか。
でも、なによりも、社員の人達が輝いてたんですよね。
この人達と一緒にやれば、すごいことが出来そうな気がする、って思って。
ベンチャーの中で、インテリジェンスに入ったってのはいい選択だったなあ。
1999年頃だとさ、その頃のベンチャーって、いい加減な会社もたくさんあって、結構つぶれちゃったものね。
うん、あの選択が、その後のすべてを決めたなあと思ってますね。
最初の会社が原体験なので、考え方とか、迷った時にあの人だったらどうするんだろう?とか、やっぱり参考にするんですよ。
インテリジェンスに入る時にはすでに、そこで勉強した後に自分で会社を作るっていうことは考えてたの?
考えてましたね。
役員面接で、宇野さんと話しをした時にも、
「一年で辞めて会社作りたいんですけど、いいですか?」って言って。
そうしたら、何て?
『うん、いいよ。そういうのもウェルカムだから』って言ってくれて。
一年で辞めるって言うヤツに、一緒にやろうって言ってくれる会社はなかなかないなあって思って、あー、なんていい会社なんだろう!って思ったんですよ。
それ、ものすごい寛大さだよね(笑)。
その後に、『で、なにやりたいの?』って聞かれて、
「ウォルト・ディズニーが好きだから、ディズニーランドを越えるような面白いものを作りたいんです」って言ったんです。
そしたら宇野さんが『ああ、いいね。僕もディズニー好きだから、それを、ウチで一緒にやろうよ』って言ってくれて。
人材ビジネスをやってる会社だって知らなかったから、「ああ、ここにいればディズニーランド作れるんだ」って思って。
人材ビジネスの会社だって知らなかったんだ!?
何の事業やってるのか、知らなかったんですよ。
『何でうちがいいと思ったの?』って聞かれた時に、
「事業内容はよくわからないので、直感ですね」って言ったら、
『直感、いいねえ』って言ってくれて。
ぶははははは!
普通、その時点で落とされるよ。
『直感は大事だよね。だって君、働いたことないからね。』って褒められて。
この会社は、なんてウマが合うんだ、と思って。
ぴったりハマったんだなあ。
他の会社の面接でも、全部そういう風にやってたんですね。
わからないものはわからない、これは興味ない、自分は将来こうしたい、とか言って、響いた会社の人と一緒にやりたいな、と思ってて。
相手に合わせた答えを言わなかったんだね。
今考えれば、その考え自体、すごくエラそうだったって思うんですけど、
当時は自信過剰で、「俺がこの会社を面接してやる」って思って就職活動してたんですよ。
で、インテリジェンスの時も、「オレが宇野さんを面接する」っていうつもりで行ったんですけど、話したら、「この人、わかってる!」って思ったんですよ。
それもエラそうなんですけど(笑)。
始めると、集まってくる
まさおは、自分の会社について、どういうことをやっています、って発信しているの?
誰に対して発信するかによって違うんですけど、
前に仕事で関わってた人に対しては、
営業やマーケティングのお手伝いをしています、っていうふうに伝えてますね。
「こういうサービスを立ち上げました」っていう発信じゃなくて、営業支援全般、っていう広い言い方をしてるんだね。
広い言い方をしてますね。
そうすると、けっこうバーッて、話しが集まってくるんですよね。
営業で困ってない会社ってまずなくて。
何かしらの相談事は、どこも持ってるんですよ。
どこの会社でもたいてい、営業っていう業務はあるものね。
発信するといっても、今は、コアになるようなものは特にないんです。
「とりあえず、始めました!」っていうことを言って回っていると、
「よくわかんないけど、まあ平世に話してみるか」っていうことで連絡が来たりしますね。
そうなんだよなあ。
経営学の教科書だと、「まずコア・コンピタンスを決めなさい」とか言うんだろうけどさ。
そんなの決めなくてもスタート出来ちゃうんだよね。
出来ちゃいますよね。
立ち上げの時に、あんまりそこに縛られるのもちょっとな、、と思っていたし。
オレも、そっちのやり方のほうが好きだな。
そのやり方が、自分に合ってるのかもしれない。
先があんまり見えてると飽きちゃうタイプなので、
まあ、性格なのかなあと思いますね。
相手から出された要望をどういう風に解決するか、っていうのは、
その都度、やり方を考えてるの?
今、会社には営業の人員しかいないので、
要望を受けた後は、今まで一緒に仕事をした経験がある人の中で、「ああ、この人いいなあ」って思った人に「一緒にやりましょうよ」って声かけて、チームを組むってことをしているんです。
なるほどなあ。
社内にはリソースがない、
っていうところから始めてるので、社外で人を探すんです。
それはいいスタイルだと思うよ。
自分が専門的なことを出来なくても、
専門的なことを出来る人を知っていればいい、ってことだものね。
そうです、そうです。
それは、面白いなあ。
それを続けて、広がっていくうち、「何かあった時には、まさおに相談すれば誰か知ってるだろう」っていう話しになるものね。
その結果、たとえ仕事がうまくいかなかったとしても、人のネットワークは残るし。
残りますね。
自分とは全然違う専門性を持った人と組むっていうのは、やっぱり面白いです。
いいね。
オレは、会社の価値って、従業員が何人いるかとか自社ビルがでかいとか、そんなのはあまり関係ないと思っていて。
社外とのネットワークとか、技術とかノウハウとか、目に見えない資産がどのぐらいあるかっていう潜在能力まで含めて、会社の価値って決まると思うんだよ。
僕も、ほんとにそうだと思いますね。
僕らなんか、実績や規模でいうと、まだほんとに何もないので。
そこだけを見られたら、なかなかまともには取引してもらえないんですけど、
チームを作ることで、コンペでも上場企業を相手にすることが出来るようになるんです。
自然体で続ける
まさおは、会社がうまく立ち行かなくなった時のことって考えることある?それは考えますけど、
最悪、全部すっからかんになっても、自分一人になっても食っていく自信だけはあるから、あまり深刻には考えないですね。
そう、まさおは、
根が楽観的なところが起業家向きなんだと、オレは思うよ。
けっこう、適当っちゃ適当ですけどね。
いや、そう出来れば、それがいちばんいいんだと思うよ。
向き不向きがあるから、そういうのが向かない人もいると思うんだけどさ。
自分のペースでやっていければ、
それでいいかな、って気がしてますね。
あまりムリしている感じもないし、比較的自然体でやってると思います。
うん。
悲壮感がなくていい。
それは、全然ないですね。
「うぉー、やるぞー!」みたいになるのも、ちょっと違う感じするし。
オレさ、今日、まさおと話すまでは、
「うぉー、やるぞー!」っていうノリを、ちょっと想像してたんだよ。
そういうのは一応、出さなきゃいけないかなーとは思ってるんですけど。
自分の中ではあんまり、そういう気持ちはないですね。
どんなに「うぉー」って言ってても、別に何も変わらないし、
そう言ってる人ほど、実はあんまり変わってない気がするので。
そう、あんまり、ビジョンとか理論とかが先行しちゃうとさ。
それがうまくいかなかった時に、ガラッと崩れちゃうような不安定さを感じるんだよな。
ここまで生きてくると、自分のペースとかもわかってくるので、
ムリしてもやっぱり、自分のペース以上のことは出来ないかな、と思いますし。
そうだよね。
目標にしたいところは追いかけつつ、柔軟にいければいいなあと思うんですよ。
あんまりそれを前面に出しちゃうと「何も考えてないんでしょ」ってことになるから、見せ方は考えつつ。
わかるわかる。
まさおの場合は、あまり追い詰められることなく、
長いこと続けそうな気がするね。
そうですね。
今ってほんと、立ち上がったばかりで、まだ全然形になってないんですけど、
2年後ぐらいにどうなってるのかな、って自分もすごく楽しみなんですよね。
ビフォア・アフターみたいな感じで、2年後にもインタビューしてほしいです。
その変化は、また聞いてみたいね。
新しいことを始めたての、今みたいな時期に聞く話しって、すごい面白いんだよ。
こんなことならもっと早くやっておけばよかったなあと思うんですけど。
でも、これが自分のタイミングだったのかなと思いますね。
4年間の出来事
ここは、かなり駅から近いね!前のオフィスよりも、だいぶ広くなったなあ。
そう、最初は渋谷のまわりで探してたんですけど、
ちょうどいいタイミングで、いい場所が見つかって、
即決でここに移ってきたんです。
ちょっと、昼ごはんを食べに行きますか?
この前話しをしたカフェと同じ系列の店が、
恵比寿にもあるんですよ。
あ、じゃあ、
そこに行こう。
前に清水さんに話し聞いてもらった時って、
まだ創業したてで、営業代行みたいなこと
やってた時でしたよね?
そう。
また2年後に話し聞こうと思ってたら、
もう、4年以上経っちゃったよ。
あれからいろいろ、
劇的に変わりました。
4年前の時には、
想像もつかなかったことばかりでしょう。
あの後の4年間っていうのは、
会社自体は、正直、そんなに成長してないんですよ。
4年もあれば、もっと成長する会社は、
いくらでもあると思うんですけど。
でも、自分の中では、悩んだ4年間で、
個人的には、そのぶん成長したかなって気はしてます。
目に見える資産じゃなくて、
見えない部分の資産が蓄積されたんだね。
当時やろうと思っていた通りには、
なかなか上手くいってないな、と。
あの時は、夢いっぱいな時期なんで、思いっきり、
もっともっと成長して、みたいなことはあったんですけど。
うんうん。
結構、起業後に、
いろいろブレました。
先は見えないけどとにかくスタートした、
っていう感じだったからね。
そのへん腹くくってないな、とも思いながら、
いろいろ悩みましたね、やっぱり。
最初から考えてたことでしたけど、こじんまりいくか、
でっかくいくか、みたいなところも含めて悩みました。
それは、オレも悩んだことだったなあ。
中途半端に人を増やすのが一番面倒だから、
大きくするなら、その方向で思いっきり突っ走る必要はあるだろうし。
好き勝手やりたいんだろうなって思います。
あんまり、強い拡大志向とか、
上場させようとかっていう興味はなくて。
それは、どういう理由で?
僕がわがままだからと思うんですけど、
いろいろ制約受けたり、
人に言われたりするのがイヤだっていうことで。
やりたい時にやりたいことが出来るような
状態にしておきたいんですよね。
それはすごくわかるな。
自分の知らない人に株を持たれるとかっていうのは、
なんか抵抗がある。
最初に働いた会社が、ベンチャーで、
大きい会社をちゃんと作っていくっていう雰囲気の会社だったから、
そこへのあこがれはありましたし、
自分もそうなろうって思ってた時期はあったんですけど。
いろいろ考えていく中で、自分はそれでいいのか、とか、
ムリしてないか、とかを自問自答して。
やったらやったで、それも楽しいと思うんですけど、
もっと楽しいやり方があるかなっていうのは考えましたね。
うんうん。
今でもぜんぜん悩みは尽きないですけど。
結構、その間は、ブレたと思いますね。
基本、誰にも言ってないで、自分の中で悩んでたことですけど。
自分がブレてるような状態を、仕事で関わってる人に
あんまり見せちゃダメなんだろうな、って思って。
そうだよね。
そこは、孤独だと思うよ。
ひたすらカフェとかで考えてたり、
いろんな本を読んで考えたり。
自分の中での、大きなきっかけとして、
若いメンバーとかを入れるっていうタイミングで、
このままブレてちゃまずいなっていうこともあって、
去年の今ぐらいの時期に、会社説明会をやったことが
あったんです。
新卒採用のための説明会だね。
その時に、A4の冊子をホチキス留めした資料を作って、
どんな会社で、どんなこと考えてて、みたいなことを作ろうと思って。
それを書いたりする時が、自分の中で整理の時間になって。
それが、すごくいいきっかけになりました。
ああ!
それは、頭の中が整理されるだろうね。
それまでは、
一緒に仕事した人って、だいたい知り合いつながりだったから、
お互いの人間は知ってるし、あんまりそういうことをやる必要がなくて。
その資料をまとめる前に、そもそもどうしたいんだっけ、
とかってことを考えたのが、去年の夏の後半ぐらいからで。
それで、多少ふっきれたっていうのが、自分の中ではありましたね。
そういう説明会で、
「やることはあんまり決まってないんですけど」
みたいなファジーなことは、さすがに言いにくいよね。
あ、でも、
言いました。
言った!?
「そもそも最初は、やること決めずに立ちあげました」
みたいなことは正直に言って。
そこはあんまり大事だとは思ってないんですよね、って。
「今やってることはこれだけど、
君たちが入った時には違うことやってる可能性は全然あるから」
っていう説明はしました。
(笑)いいなあ。
まさおの就職活動の時と同じく、
本音ベースだね。
今でも、社員の人たちには言ってますけど、
一年後には同じ事やってない可能性は全然あると思うんですよね。
逆に、みんながやりたいことがあれば、
それを一緒に作っていくのも面白いし、
そういうのも有りじゃない?みたいな話はしてますね。
なるほど。
僕は、たぶん、
いろいろやってみたいんでしょうね。
一つの大きなことをずっとやるっていうよりは、
たくさんの経験をしたいんだね。
ずっと同じことやるっていうのはムリでしょうね。
いろいろ手を出してみたいとか、
興味あると思ったら、それに関わってみたいっていう
気持ちのほうが強くて。
こうやって、うろうろと遠回りしてるのも、
なんか僕らしくていいかな、って思ってるんですけど。
遠回りでも、会社は、長く続くことのほうが大事だと思うよ。
それを考えたら、あんまり急激に大きくしないほうがいいと思うし。
この前読んだ、37シグナルズっていう会社の、
「小さなチーム、大きな仕事」っていう本が結構面白くて。
自分の会社も、こういうのいいな、って思ったんです。
やりたいことも変わると思うんで、人数は特に決めてなくて、
その時その時の適正なチームで出来ればいいなと。
うんうん。
その時に、一緒にやる人は社員かもしれないし、
社員じゃないかもしれないし、どっちでもアリかなって思って。
こうじゃなきゃダメっていう、
決まった形は、僕の中にはあんまりなくて、
たぶん、踏み出した先々のところで、
いろいろ変わるんじゃないかなって思ってるんです。
その、先の見えない感が嫌いじゃないというか。
(笑)先の見えない感!
でも、そっちのほうが、絶対楽しいよ。
すぐ飽きちゃったり、興味が変わったりするのは、
正直ダメなところだなとは思うんですけど。
思うままに動いてみようかなとは、思ってますね。
そういう意味では、当時から、行き当たりばったりっていう
根っこは変わってないんですけどね。
誰かが、まさおのところに、
「僕も起業したいと思ってるんですけど」って来たら、
今なら、どういうアドバイスをする?
その人がやろうとしていることにもよるんですけど、
とりあえずやってみてもいいんじゃないかな、とは思いますね。
よっぽどヤバい内容だったら、ちょっとはアドバイスすると思うんですけど。
むしろ、清水さんみたいに、僕ももっと早い時期から
やっておけばよかったっていうのは、今すごく思ってます。
それは、オレもやっぱり、
早いに越したことはないって思うかな。
結局、始めた後に何が起こるかなんて、
前もって予測出来ないし、準備しようがないからね。
ほんとにそうですね。
やっぱり、やってみないとわからないな、っていう。
撤退基準というか、ここまでやってダメだった時には退く、
っていうところさえ抑えておけば、
それなりに食ってはいけるんじゃないかっていう気はします。
最近は、
興味を持ってることってある?
webも面白いんですけど、
リアルのほうもいろいろやりたいって思ってますね。
リアルのほう?
一次産業的なことをやってるところに関わっていきたいなと思って。
僕が直接やるっていうよりも、
web屋として関わりを持ちたいなと思ってるんですけど。
ネットだけじゃなくて、リアル側のほうに自分を持って行きたいっていうのが、
今、興味持ってるところですね。
農業とかっていうこと?
それもひとつで、
軽井沢のほうで、家族みんなで移住して農業を始めてる友人がいて、
今週末、ちょうどニンニクを植える作業があるらしくて、
それをやらせてもらおうと思ってるんです。
とりあえず行って、やって、いろいろ話を聞こうと。
ニンニク植えるの、
面白そうだなあ。
あとは、ネットも好きなんですけど、
ネットじゃないモノ作りっていうのもやってみたいことですね。
実際に手に触れられるようなものってことかな。
そう、そういうの結構好きなんですよ。
それが商売になるかっていうのは、ちょっと置いといて(笑)、
興味としては、そっちはすごくあって。
作ってる人たちも好きですし。作ってる場所とかも好きです。
そうだよね。
職人の仕事は、オレもすごく好きだし興味あるな。
本とか読むだけじゃなくて、
現場に行って、いろいろ見てみたいと思って。
そこもいきあたりばったりで、
今の業績に支障をきたさない範囲で、実際に動いてるうちに、
これ!っていうものが見つかればいいと思ってるんですけど。
でも、そのうち、
「これは!」と思うものに、
ぶち当たるんだろうね。
たぶん。
そのうち面白い何かにぶつかるんじゃないかと、
勝手に思ってるんですけど。
ほんと、4年前に聞いた時と、
やってることは変わったけど、
基本的な姿勢は変わってないね。
変わってないですかね(笑)。
この続きはまた、2年後かな。
その時にどうなってるか、楽しみだよ。
(2012年10月 恵比寿「瓦カフェ」にて)
【清水宣晶からの紹介】
まさおは、大学時代のサークルの後輩で、英語劇をやっていた。
英語劇の大会前の数ヶ月間は、メンバー全員で稽古やセット作りに打ち込み、大会前になると学校に泊り込んで作り込をする日々が続く。そこには、創業したての若い企業に似た熱気があり、中心になってスタッフをまとめていたまさおには、ベンチャー企業への就職というのは最もふさわしい選択だと思った。
まさおが会社を立ち上げたという話を聞いた時、学生時代のノリと勢いで会社をやっている姿を想像していたオレは、その落ち着きと明るさをみて、とても頼もしい思いだった。社会人になって仕事の経験を積み、その分だけ、見識もネットワークも、着実に広げていた。
まさおとは、僕が価値観が似ている部分がたくさんあり、話しをしていると、感覚的にぴったりとハマるところがとても多い。またしばらくして話しを聞いた時、今度はどんな風に変化しているのか、それを見るのが楽しみだ。(2008年7月)
前回話しを聞いた時から、4年が経った。
一人の人が、時間を経るごとにどう変化していくかを見続けたいというのは、この「ヒトゴト」でやろうとしている大きなテーマで、まさおは、僕がこれからもその成長を楽しみにしている一人だ。
こうして、折にふれてお互いの現在地を伝え合う相手がいるということが、とても嬉しい。(2012年10月)
まさおは、大学時代のサークルの後輩で、英語劇をやっていた。
英語劇の大会前の数ヶ月間は、メンバー全員で稽古やセット作りに打ち込み、大会前になると学校に泊り込んで作り込をする日々が続く。そこには、創業したての若い企業に似た熱気があり、中心になってスタッフをまとめていたまさおには、ベンチャー企業への就職というのは最もふさわしい選択だと思った。
まさおが会社を立ち上げたという話を聞いた時、学生時代のノリと勢いで会社をやっている姿を想像していたオレは、その落ち着きと明るさをみて、とても頼もしい思いだった。社会人になって仕事の経験を積み、その分だけ、見識もネットワークも、着実に広げていた。
まさおとは、僕が価値観が似ている部分がたくさんあり、話しをしていると、感覚的にぴったりとハマるところがとても多い。またしばらくして話しを聞いた時、今度はどんな風に変化しているのか、それを見るのが楽しみだ。(2008年7月)
前回話しを聞いた時から、4年が経った。
一人の人が、時間を経るごとにどう変化していくかを見続けたいというのは、この「ヒトゴト」でやろうとしている大きなテーマで、まさおは、僕がこれからもその成長を楽しみにしている一人だ。
こうして、折にふれてお互いの現在地を伝え合う相手がいるということが、とても嬉しい。(2012年10月)