竹田舞子
ネット広告会社のWebデザイナーとしての経験を経て、今では企画やものづくりを中心に様々なコンテンツを生み出しながら活動しています。主な活動内容は以下。 ■朝活「ポジトーク」 習慣化をテーマとした実践型の朝活「ポジトーク」を主催しています。100日続けると習慣化するという100日理論に則り、スタンプを押しながら皆で報告し合い100日続けるという企画「ガチ部」を展開中。 http://www.facebook.com/groups/posi.commu/ ■似顔絵はんこ 名刺やメモに使えるオリジナルの似顔絵はんこをオーダーメイドで制作しています。似ていると喜んで頂けるはんこを納品したいので、写真ではなく、ひとりひとり直接お会いしてお話をしながらスケッチさせて頂いております。 http://www.facebook.com/nigaoehanko ■夜カフェ会 毎週金曜日の夜にものづくりや企画好きなプロモーターたちが集まって、アイデアを共有しながら何かをクリエイトする夜カフェ会を行っております。 http://www.facebook.com/groups/maiko.nigaoe/ (はんこの受注もこちらにてお受け致します。) ■その他のアイデア製品の企画 電車の中で読書が進むブックカバーの製品企画やオーダーメイドのシステム手帳の企画、製品化を行っています。 ご興味を持っていただいた方は是非朝活もしくは夜カフェ会にてお会い出来ればと思います。 |
(2012年7月 上野「サンマルクカフェ」にて)
交換日記からの始まり
(竹田舞子:) 清水さん、大きさはどのぐらいにしましょうか?
(清水宣晶:) え?
あ!僕のハンコも作ってくれるんですか?
じゃあ、、
普通の名刺サイズに収まるぐらいの
大きさでお願いします。
わかりました。
(サラサラと描き始める)
竹田さんは、
美大とかイラストの学校に行ってたんですか?
全然行ってないんです。
親が二人とも、美術の中学校の教員をやっていて。
じゃあ、
なんとなくアーティスティックな空気の中で
育ったんですね。
父は今、早期退職して、
陶器を作ってるんですよ。
カフェ会の時には、それを持って行って、
参加者の人たちに使ってもらったりしてます。
陶器をマイタンブラーにして、
コーヒー飲むっていうのはオシャレだなあ。
絵を描いてるっていうのは、
お父さんの影響が大きかったりしますか?
母も絵を描いてましたし、
絵を描いてるのは、小さい時からですね。
小学校の時、交換日記をしていて、
そこでマンガを描いて、友達に渡してたりしてました。
日記の欄外に、
ちょっと絵を描くような感じで?
いや、欄外とかじゃなくて、
もう、全体がマンガ。
ぶははははは!
交換マンガ。
自分でストーリーを考えて、
7~8ページぐらい描いて、気になるところで、
「続く」って感じで終わりにしたり。
小学生なのに、ちゃんともう、
読者を惹きつける構成まで考えてるわけですね。
そう考えると、今よりも昔のほうが、
クリエイティビティーがあったのかもしれない。
竹田さんの手帳にあちこち描いてある、
ちょこちょこっとした絵、かわいいですよね。
こういう、アイコンみたいな絵がサラッと描けるって、
うらやましいです。
これは、慣れが大きいですね。
最初はイラスト帳とかを見て、描き写しながら、
そのまま覚えるんです。
なるほど。
最初は誰かの模写から入るんですね。
自分が気に入った、描きやすい絵を見つけて、
何回も描きながら発展させていくっていう。
消しゴムハンコ用の似顔絵っていうのは、
普通のイラストとは描き方が違うんですか?
線は、かなりはっきり目に描きます。
でも、鉛筆で描くと勝手に太くなるんで、
描いた後は、そのまま削るだけです。
この鉛筆の硬さは・・「5B」ですね。
消しゴムは、必ず「MONO」を使うとか、
決まってるものがあるんですか?
消しゴムはんこ専用の、
「ほるナビ」っていう消しゴムを使ってます。
ハンコ専用の消しゴムっていうのがあるんですか!
そうか、彫る面に黄色い色がついてるんですね。
そう、掘った部分が白くなるのでわかりやすい、っていう。
消しゴムハンコを作られてる方は、たいてい、
これを使ってるんじゃないかと思います。
表情のクセを見る
いろんな人を描いてて、描きやすい顔と、描きにくい顔ってありますか?
やっぱり、ありますね。
描く時には、最初に、
相手の特徴を捉えるところから始めるんですか?
最初にまず、丸を描いて、
目の位置を決めますね。
あと、ちょっと工夫するのは、鼻のラインは、
正面の絵でも、横から見た鼻筋の形を描いたり。
うんうん。
でも、竹田さんの絵を見てると、
コツは、それだけじゃない気がするんですよ。
口は、話してる時の口を見ますね。
話しをする時、こう、口がすぼんでる人なのか、とか。
それは、写真を見ながら描こうとしても、
わからないところですね。
わからないです。
写真だと、表情を作っちゃうので、
特徴が消えちゃうんです。
じゃあ、この人たちはみんな、
実際に会った時に、描いてるわけですか。
そうですね。
なるほど。
本人に会うのが、やっぱり大事なんですね。
表情のクセっていうのがあるので。
それは写真だと全然伝わらないから、
写真を見ながら描いても似ないんですよね。
それは、わかる気がします。
マンガじゃなくて、似顔絵っていうものは、
子供の頃から描いてましたか?
高校の時とかは、クラスメートの絵を描いて、
サイドボードに貼ったり、あと、
先生が来る前に、黒板に先生の似顔絵を描いておいたり。
ああー、
そういう生徒、いますよね。(笑)
卒業アルバムの、文集みたいなやつとか、
前に居た会社で、歓送迎会の時なんかに描いたりとか。
そういう技があるっていいなあ。
「似てるー!」って言われてたでしょうね。
でも、やっぱり、
似てないって言われたらどうしようっていう
コワさはあります。
特徴がどうにもつかめない、
っていう人もいますか?
います、います。
この、哲さんっていう方は、
何回も何回も描き直しました。
で、試行錯誤の末に、
「これだ!」っていうのが見つかったんですね。
よく観察してると、
こういう表情をされるんですよ。
たしかに、
人って、写真に撮られるぞっていう時には、
こういう表情しないですよね。
そう、しないです。
よっぽど日常の自然の状態じゃないと、
出てこない表情だと思います。
アイデアを形にする
下絵が出来ました。お!
おおー、自分だと判断しにくいけど、
たぶん、かなり似てると思います。
これは、他の人が見ても僕だってわかる気がする。
そうだといいんですけれど。
その、竹田さんが作ったオリジナル手帳(持ち手付き)も、
かなり僕は興味があって。
そうとうな工夫が盛り込まれてそうですね。
これは、タスク管理をしやすいように、
フォーマットをいろいろと作り変えています。
タスクを書いた付箋を、
動かせるようになってるんですね。
この手帳の中で、「今日の感謝」っていうことで、
日々の幸せだったことを書いてたんですけど、
これをwebサービスに出来ないかなって思ったんです。
幸せログをつけるみたいな感じですか?
書いた内容に対して、これは誰のおかげで幸せだったのか、
って考えて、幸せポイントが貯まっていくと
その人が選んだ商品が贈られるっていうwebサービスを
作りたいんですよね。
面白い。
お金を貯めるんじゃなくて、
感謝の気持ちが貯まっていって、贈り物になるんですね。
物を贈れるwebサービスはたくさんありますけど、
日々の日記を書くことで、心から感謝してる人に
お礼が出来るようにな仕組みがあるといいなと思って。
なんか、今日のちょっとの時間だけでも、
いろんなアイデアを竹田さんから聞きましたね。
こういう新しいアイデアを上手く形にするのが、楽しみなんです。
それを、もう、すぐにやりたくなるんです。
思い立ったが吉日、みたいな。
これ、また他の話しで、
続きを聞きたいなあ。
興味のあることは、まだまだ、たくさんあります。
今度は、量子論の話しとかしましょう。
量子論!
そういう話し、好きです。
じゃあ、次回はそこから始めましょうか。
(2012年7月 上野「サンマルクカフェ」にて)
【清水宣晶からの紹介】
竹田さんとの知り合いかたには、面白い経緯があった。
先日、似顔絵のハンコが押された名刺を立て続けに2人の方からいただいたことがあり、その似顔絵が本人にものすごく似ていて、思わず感嘆のため息が出てしまうほどの出来だった。
「このハンコを作っているのは、いったい誰なんですか?」と尋ねたところ、その作者が竹田さんで、様々な朝会やカフェ会も運営している方なのだと知った。
その後すぐに竹田さんに連絡をとって、カフェ会に参加させていただき、その場で、サササッと似顔絵を描いてもらいながら聞いたのが、今回の話しだ。
竹田さんは、写真からだけでは似顔絵を描かない。実際に相手に会って、色々な質問をして、その印象やキャラクターを把握した上で描き始める。だから、こんなにも的確に特徴をとらえた似顔絵が描けるのだとわかった。
今回は、僕が話しを聞くのと同じくらいの量、竹田さんからもたくさんのことを尋ねられて、そのやりとりが面白かった。
お会いして更に驚いたことに、似顔絵は、竹田さんが持つ様々な才能のごく一部に過ぎず、オリジナルの日記フォーマットやブックカバーなど、新しいアイデアを次々と形にしている、ダ・ヴィンチのようにマルチな創造性と行動力を持った人だった。
この先、竹田さんが生み出したものによって、生き方が変わったという人が多く現れるだろうと思う。
竹田さんとの知り合いかたには、面白い経緯があった。
先日、似顔絵のハンコが押された名刺を立て続けに2人の方からいただいたことがあり、その似顔絵が本人にものすごく似ていて、思わず感嘆のため息が出てしまうほどの出来だった。
「このハンコを作っているのは、いったい誰なんですか?」と尋ねたところ、その作者が竹田さんで、様々な朝会やカフェ会も運営している方なのだと知った。
その後すぐに竹田さんに連絡をとって、カフェ会に参加させていただき、その場で、サササッと似顔絵を描いてもらいながら聞いたのが、今回の話しだ。
竹田さんは、写真からだけでは似顔絵を描かない。実際に相手に会って、色々な質問をして、その印象やキャラクターを把握した上で描き始める。だから、こんなにも的確に特徴をとらえた似顔絵が描けるのだとわかった。
今回は、僕が話しを聞くのと同じくらいの量、竹田さんからもたくさんのことを尋ねられて、そのやりとりが面白かった。
お会いして更に驚いたことに、似顔絵は、竹田さんが持つ様々な才能のごく一部に過ぎず、オリジナルの日記フォーマットやブックカバーなど、新しいアイデアを次々と形にしている、ダ・ヴィンチのようにマルチな創造性と行動力を持った人だった。
この先、竹田さんが生み出したものによって、生き方が変わったという人が多く現れるだろうと思う。