阿部翔太
ととのうをギブしたい。 信州サウナコンシェルジュ(主に東信) 小諸の本格派フィンランドサウナ「TOJIBA」でサウナ番をしています。 フリーランスで広告の仕事もしています。 ▼ムンモサウナ @mummo_saunaであそんでます。 https://www.instagram.com/mummo_sauna/ |
(2024年1月 小諸「ムンモサウナ」にて)
ばあちゃん家のサウナ
(清水宣晶:) 今日の気温は・・マイナス11℃かー!小諸の高原に来ると、さらに寒いなあ。
(阿部翔太 :) 明けましておめでとうございます。
寒い中、よく来てくれました。
どうも明けましておめでとうございます。
今日はとくに寒いですね。
今シーズン一番寒い。
(笑)やっぱり。
今、サウナを暖かくしてるところなんで、
この外気浴用のテントの中で、
ちょっと待ちましょう。
おお、コロナのストーブ。
これが、冬のサウナには生命線で。
コロナのストーブはめちゃくちゃ優秀ですね。
アベちゃんが、このムンモサウナをやり始めたのは、
いつ頃でした?
思いついたのは去年(2023年)の4月くらいで。
もともとこの、ばあちゃんの家の庭に、
ものすごい大きな木が生えてたんですよ。
でも虫に食われてて、
いよいよ切らないとダメだってことになって。
シルバー人材センターの人にお願いをして、
木を切ってもらったら、林の中に小屋があったんですね。
「小屋も壊しますか?」って聞かれたらしいんですけど、
「ちょっといったん待って」と保留して。
僕がばあちゃんの顔見に寄った時に小屋の話しを知って、
「この小屋・・・サウナにできないかな」と。
ああ、おばあちゃん、小屋壊さないでよかった。
うちのばあちゃん、すごいんですよね。
ここでサウナ作りたいんだけど、って相談した時
「そうかい、わかった」って。
(笑)即答。
「ちょっと人もいろいろ来ると思うけど」
「そうかい」って。
いいなあ。
それですぐにストーブ買ってたんですよ。
まずは作ってみるかってことで。
とりあえず始めて、
アジャイル的に改善していくって感じですね。
そう、まさにアジャイル開発と一緒で。
サウナなんかは、今バージョン3とか4ぐらいで、
最初と結構変わってます。
最初のうちは、
ごく身内の家族とか知り合いだけに来てもらって、
名前も「ばあちゃん家のサウナ」って言ってて。
で、9月に、あっきーさん(清水)も参加した、
ゴカラボのイベントがあったじゃないですか。
僧侶の松波龍源さんの講演ですね。
難しい話しもあったんですけど、その中で、
「余剰をギブすることによって豊かになれるよ」
っていう話が、自分にすごく響いて。
それをヒントに、サウナを提供することを考えたんです。
ああ!
それはすごいなあ。
「サウナをギブする」ことにしたんですね。
で、外に発信するための名前がほしいなって思ってた時、
小諸で事業を手掛けようとしている友人と出会って、
「ムンモサウナ」っていう名前とロゴをいっしょにつくりました。
「ムンモ」って、フィンランド語で「おばあさん」なんですけど、
2つ表現があるうちの語感が気に入った方を選びました。
じゃあほんとに、
「ばあちゃん家のサウナ」みたいな意味ですね。
発信を始めてから徐々に、
来たいっていう人が現れたり、
サウナ友達もできたりで。
インスタグラムでお互いフォローしてた、
会ったことない人から連絡があって、
面白そうだからちょっと呼んでみたら、仲良くなれて。
大人になっても、そういう友達ができるって嬉しいですね。
サウナで知り合った人って、
社会的な文脈と関係なく出会ってるから、
仲良くなりやすんじゃないかな。
それはあります。
お互いのバックグラウンドを
まったく知らない中での付き合いだし。
こうやって、
自分の空間でお客さんを招いてもてなすって、
すごく茶道に近いものがあるなって思う。
たしかに、そう言われたら、
この入口も茶室っぽい気します。
そうそう!
この、狭いところをくぐって入っていく感じとか。
服を着ていない、ということもあって、
素の状態で人と人とが相対する空間、
みたいな感じもするし。
あと、「TOJIBA」(阿部さんがスタッフをしているサウナ)
に行った時も感じたことで、アベちゃんて、
ちゃんと相手の経験値とかコンディションとかに合わせて、
ひとりひとりに合わせた対応を考えているでしょう。
そこは意識してやってるところですね。
僕の、その時の気分もありますけど、
今日はこういうロウリュウにしてみよう、とか。
そういうホスピタリティも、
茶の心みたいなものを感じるなあ。
アベちゃんは、
もともとはどんな仕事をしてたんですか?
サウナと全然関係なくて、
IT系の人材会社で働いてたり、
広告の営業やってたり、
企画とか制作とかのクリエイティブ系やってたり。
あ、サービス業をやってたわけでもなく?
すごく接客向きな感じがするけど。
大学時代にはアルバイトを10個ぐらいやってて、
その時には、ビストロでホールやってたり、
豆腐の引き売りってのをやってた時期もありました。
ほうほう!
豆腐の引き売り。
屋台のリヤカーを引いて、
東京を歩きまわりながら豆腐を売る、っていう仕事で。
ああ!
あの「パープー」ってラッパ吹きながらまわるやつ。
そうです、ラッパを吹いたり、
駅前にリヤカーを停めて、通勤通学の人に
「美味しい豆腐いかがですかー」って呼び止めたり。
面白そう!
過酷ですよ。
大量の豆腐を屋台に詰め込んで、
真夏に、1日20kmぐらい歩くんです。
八王子の野猿街道とかリヤカーで上り下りしてたし、
1ヶ月で10kg痩せました。
昼間に歩くんですか?
住宅街に夜行くのかと思ってたけど。
夜はラッパを吹いたらダメなんで、
昼間に、炎天下を歩き続けるんです。
自分の担当エリアの中で公園を探せるかが、
結構、命にかかわる重大事項なんですよ。
公園は木陰があるんですけど、
東京の住宅街って、ほとんど影がなくて、
アスファルトの照り返しで熱中症になっちゃうんです。
だから僕は絶対公園を探して、
木陰で休憩をとる、っていう。
公園以外に休める場所がないんですね。
2回ぐらい、熱中症ってこういうことなんだろうな、
っていう経験があって。
目の前が暗くなって、ハッて気づいたら、
ベンチの上で1時間ぐらい経ってるんですよ。
ぶはははは!
それかなり危険な状態だなあ。
知らないおばあちゃんが
「ウチ寄って行きなよ」って言ってくれて。
休ませてくれるお家も、何箇所か覚えてました。
果物出してくれたりとか、
梅干し出してくれたときが一番嬉しかった。
塩分チャージになるから(笑)。
その、見ず知らずのおばあちゃんに招いてもらったことが、
このサウナにつながる原体験に近いかもしれないですね。
知らない人でも、人となりがなんとなくわかれば、
お呼びしたりもするから。
工場のライン工のバイトとかもやったことはあるんですけど、
人と接するバイトのほうが、
とにかく面白かったなっていうのはあります。
アップデートしていくサウナ
サウナ、そろそろいい感じの温度になってきたんで、行ってみましょうか。
いよいよ!
おお、結構、熱量がある。
今、80℃ぐらいですね。
テントサウナも結構、熱は出るんですよね。
これで、ロウリュウすると、、、
湿度が増えるんで、さらに体感温度上がります。
おお、熱っつい!
これはすごい。
サウナとして十分な熱量ありますね。
小屋の中にテントがあるっていう、
この二重構造が結構ポイントで。
ああ、たしかに。
外側に小屋がないと、
雨風に直接テントがさらされちゃうから。
そう、温度が不安定になりやすかったり、
テントの耐久性のこともあったり。
じゃあ、やっぱり、小屋が必要だったんだ。
楽しむ分には全然、テントだけでも楽しめると思うし、
家の外に野ざらしで建ててる人もいるんですけど。
それだと、断熱の面では弱いなと思っていて。
中の作りだけはこだわっていて、
湿度がここまで出せるサウナはあんまりないですね。
それは、空間が狭いからできることですか?
空間の狭さのこともあるし、
石を150kgぐらいトータルで積んでるから。
テントサウナってだいたい、
天板の上に10kg~20kgほど石を乗せて、
そこにちょっとロウリュウして楽しむ、ぐらいが多いんですけど。
僕は、ガードを作って、横にたくさん入れてるので。
この石って、そんな重要なんですね。
石は重要です。
他のサウナオーナーと話してるときも、
「やっぱ石だよなあ」って話しを聞いたり。
へえええ。
それは、水をかけて湿度を出すために?
それもあるし、石自体が蓄熱して熱を持つので、
サウナ室の温度が安定するんですね。
あと、ちょっと前までは、
ストーブの開口部が、イスのほうを向いてたんです。
それだと輻射熱で、足がすごく熱くて。
で、向きを横に変えたら、それがもういい感じで。
なるほど。
今見ると、この状態で当たり前みたいに思えるけど、
改善を繰り返した結果なんだなあ。
それが去年の大晦日の大幅アップデートでしたね。
弟が帰ってきてたから手伝ってもらって、
一回石を全部下ろして、ストーブの向き変えて。
あと、奥にファンがあるんですけど、
下があたたまると熱で自動的に回るんですね。
鉄瓶の蒸気って、どうしても上に抜けてっちゃうんですけど、
あのファンが、横に風を送ってくれて、
いい感じになりました。
やる前はわかんないですもんね。
ストーブの前に座った時どれぐらい熱いかとか。
どんなもんなんだろうと思ってやりながら、
だんだんと自分の好みのサウナに近づけてる感じです。
アベちゃんは、
サウナにはどのぐらいの頻度で行くんですか?
いろんなところに行くっていうよりかは、
自分の生活習慣に取り入れたいんで、
回数でいうと、週に5、6回は。
そんなに!
それはもう完全に生活の一部だ。
カルチャーとしてのサウナ、みたいな感じなんですよね。
普段よく行くのは、小諸のブルーマリンです。
スポーツジムの!?
これまでいろんなジムのサウナ巡ってましたけど、
ダントツにいいですね。
ダントツにいい!
何が違うんだろう。
露天の外気浴があることにまずびっくりして。
東京ではまずないんで。
そこに、ちゃんと横になれる、
ビーチにあるようなチェアが置いてあって。
あれには感動しましたね。
しかも、ちゃんと、
浅間山が見える方向に置いてあるんですよ。
ブルーマリンのあたりから見た浅間山の眺めって、
ものすごくキレイですよね。
そう、めっちゃキレイで。
好きなんですよ、あの場所。
アベちゃんの中で「こういうサウナがいい」
っていう定義はあるんですか?
僕は、サウナって、
温度と湿度と香りの掛け算だと思ってて。
温度だったら80℃から85℃。
湿度は55から60%。
ムンモサウナのベストコンディションの時ですね。
そこに「香り」っていう変数が加わると、
無限に可能性が広がっていく。
今使ってる、この香りは、
何の香りですか?
これは、佐久の芙蓉酒造さんが、
クラフトジンを香りづけする時に使っている松系の実で、
ジュニパーベリーってのがあるんですけど、
それをロウリュウ用にパックに詰めて煮出していて。
ほんのり甘い感じの木っぽい香りがするのは、
この鉄瓶から出てるジュニパーベリーの匂いです。
あ、この鉄瓶の中に。
お茶みたいにパックになって入ってるんですね。
ほんのりと甘い、いい香りだなあ。
結構、暖まって来ましたね。
ちょっと薪入れてから、出ましょうか。
ととのうをギブしたい
水風呂なんですけど・・凍ってる!
今朝、電熱線を通した水を流そうとして、
ホースを動かしてたら、ホースが割れちゃうという
インシデントが発生しまして。
ぶはははは!
ホースがバキバキに割れてる。
水温、たぶん5℃か6℃ぐらいですね。
これはもう、水かけるだけでいいかもしれない。
いやいや、
ここまで来たら、水風呂も入りますよ。
お!
いきますか。
おあーーー
すごい!
ほうーー
あ、もう、これは
すぐ出たほうがいいかもしれない。
ひゃーー
やばいやばい。
じゃあ僕も。
ああー、凍ってる。
今日のはかなり冷たい!
あ、やっぱりこれかなり冷たいんだ(笑)。
アベちゃんもそう言ってるなら、安心した。
すぐタオルで乾かして、
外気浴行きましょう。
今、外気温、マイナス5℃ぐらいと思うけど、
水でそうとう締まるから、寒さとか感じないですね。
うん。
いやー、すごい。
あの水風呂はすごかった。
だってこれ、限界じゃないかな。
これ以上露天で冷たくなることってないでしょう。
たぶんないですね。
氷あれだけ張ってるから、これ以上は冷たくならないし。
あー、でもすごい気持ちいい。
(二人とも、しばらくの間、無言)
ムンモサウナは、将来的に、
事業化するつもりはあるんですか?
ムンモサウナは趣味でいこうかなと思っていて。
龍源さんに聞いた「ギブする」っていうところから
始まってるものでもあるし。
この前、サウナで知り合った女子3人組が来てくれたんですよ。
サウナの後、「あの、、お支払いは?」みたいに聞かれたから、
「ウチは無料でやってるんで」って言ったら、
それもビックリしてたんですけど。
なんか、ただただ自分が作ったサウナに遊びに来てくれて、
さっきみたいに、あっきーさんが水風呂入ってる顔とか見て、
めっちゃ自分が嬉しかったんですよ。
いやあ、最高だなあそれ。
普段サウナ入んない友達が来て、
「サウナっていいな!」って言ってくれたりとか。
それが大事かなと。
たとえば、パチンコ打ってる友達とかに、
「2時間パチンコ屋行って過ごすんだったら、
その時間、ウチのサウナで遊ぼうよ」
って声かけて過ごしてもらうとか。
飯も、買い込んでここで一緒に食えばいいし。
そういうのが面白いです。
なにか対価を要求してるのは弟ぐらいですね。
弟がサウナ来た時には「何かアイテムを置いていきなさい」と。
ぶはははは!
それか労働力を提供して返してもらうか。
そこは兄弟の関係で、
それはそれで面白いなと思って。
アベちゃんが「TOJIBA」にジョインした時ってのは、
誰かにスカウトされたんですか?
小諸市で、テントサウナのイベントがあった時、
僕はそこで初めて薪ストーブのサウナを体験して。
その時に、テントを貸し出してた人が、
TOJIBAのオーナーの花岡さんなんですけど。
花岡さんもサウナ入りに来てて、
たまたまテントで一緒になった時に、
「フィンランドサウナを作ろうとしてて、
働いてくれるスタッフを探してるんだよね」
って話を聞いて。
普段だったら、「あ、いいですねー」だけで
終わってたかもしれないんですけど。
そのとき友達が遊びに来て、
一緒に飲みに行ったっていうのもあって、
自分の中でサウナ熱がととのい過ぎて、
友達に「俺、サウナで働くわ!」って宣言をしてました。
それも、タイミングだなあ。
そこからは早かったですね、
すぐに花岡さんにアポイントとって、
薬師館(TOJIBAがある旅館)の時短社員を始めつつ、
個人事業の開業届も出して。
勤めてた会社は辞めたんですか?
はい。「サウナやります」と。
今までのキャリアで、3社勤めてきたんですけど、
辞める時って、説明が面倒じゃないですか。
同業他社に行く時は、
次に行く会社言わないで辞めることって多いし。
でも、サウナに転職っていうのが斜め上過ぎて、
退職の挨拶まわりが、すっごい楽でした。
ぶはははは!
エッジがきき過ぎてるから。
次何やるんですか?って聞かれた時に、
「サウナです!」って堂々と言えるし、
さらに「よかったら遊びに来てください」まで言えちゃうし。
それはたしかにね。
同業他社に転職するっていったら角が立つけど、
サウナやるんだったら、「応援しますよ」になるなあ。
自分で作る遊び場
(サウナと水風呂と外気浴に、もう1セット行く)今日の感じだと、
サウナは2セットぐらいで終わったほうが、
日中活発に動ける感じですね。
ここまでしっかりサウナ入って、
あの冷たい水風呂入れたら、もういい感じで。
たしかに、すっかり仕上がった感じがする。
服着た後に、もうちょっとだけ話し聞いていいですか?
あ、じゃあ、家の中に行きましょう。
仕事でサウナに関わるようになってから、
サウナつながりの知り合いって増えましたか?
めちゃくちゃ増えましたね。
僕は、TOJIBAの看板を結構使わせてもらってて、
「TOJIBAのアベちゃん」みたいな感じで覚えてもらって。
いろんなサウナ施設巡ってると、
オーナーさんもサウナが好きでやってる人たちなんで、
サウナ談義で盛り上がったり。
そうすると、TOJIBAの阿部っていうよりは、
サウナー同士のつきあいになったりとか。
あと、やっぱり、大きく変わったのは、
ムンモサウナを作ってからですね。
「自分でもサウナをやってる人」
っていうことで認識されるようになって。
ああ!
たしかに、それは大きいと思う。
オーナーさんと話すときの視点も変わったりとかして。
どういう風にサウナをアップデートしていくかとか、
僕のサウナで活かせるところはないかとか。
そういう視点いいなあ。
自分で作るとなると、
ユーザーの時には考えなかったことをいろいろ考えるから。
とりあえずやってみる、
作ってみるっていう実験がこの場所で出来てるんで、
結構いろいろと試行錯誤して変えてきてます。
石を足したり、
ストーブの向きを変えたり、
煙突の長さを出してみたりとか。
自分で好きなときに好きなように
試せるってのはいいですね。
僕が目標としているのは、
玄人受けするサウナを作りたいなと思ってて。
「なんとなくいいサウナだな」、
っていう感想ももちろん嬉しいんですけど、
気づくポイントが、「この鉄瓶がいいよね」とか、
「尋常じゃない石の量積んでるよね」とか、
こだわりの点に注目されると、さらに嬉しいですね。
サウナオーナーも唸る、みたいな。
あの石はやっぱり玄人目から見てもすごいんですね?
サウナオーナーであの石の量を見た人、
みんな笑いますもん。
(笑)そうなんだ!
サウナ自体は、極論すると、
お金をかければいいサウナができるのは必然、
っていうところはあるんですけど。
低コストで楽しみながらやる、っていうのが、
僕にとっては、遊びの一環なんです。
ですよね。
遊びだったら、
お金にものをいわせて作るってのは無粋だから。
そうなんです。
そういう、自分なりに磨きあげたものを、
無償で、ばあちゃん家でやってるってのが、
ちょっと面白いなと思って。
あと、一番大事にしてるのは、
サウナに一緒に入る、っていうことで。
自分も一緒に入る。
それはどういう思いから?
僕の遊び場だから。
子供の頃、友達を家に呼んで、
一緒に遊んだりとかする感覚に近いですかね。
おばあちゃん家でファミコンやる感じ。
そうそう!
おばあちゃん家でファミコンやるから良かったらどう?
っていうのに近い。
そこにサウナっていうのがあったら、なお入りやすいし。
このムンモサウナは、サウナがあるだけじゃなくて、
この場所全体が遊び場って感じがしますね。
サウナが好きな人はもちろん楽しいですし、
サウナにちょっと興味あるけど行ったことない、
みたいな友達を「じゃあウチおいでよ」って呼んだりしてますね。
その時は、みんなでワイワイやる場として機能させてます。
シーシャもあるんですよ。
あ、水タバコ!
サウナ行って、シーシャ吸えるって、
いいなあ、最高のコンテンツだな。
遊びですね。
「ととのうをギブしたい」
っていうのがムンモサウナのコンセプトとしてあって。
それが成就されると、すごく嬉しい。
そんな大きなものをギブできるってなかなかないなあ。
自分の場所を自分で作ってるっていうのは、
本当に素晴らしい。
そう思うと、他の人がやってない取り組みだから、
自分も楽しくやれてますね。
帰る前に、
おばあちゃんにもご挨拶していっていいですか?
あ、ぜひぜひ。
おばあちゃん、ありがとう。
清水さんが挨拶したいって。
あら、わざわざすいません。
サウナは入ったの?
はい。
素晴らしいサウナを体験させてもらいました。
寒いところで大変だったじゃないねえ、今日は。
水風呂凍ってたよ。
そうでしょ。
ここは高台だから寒いんだよ。
この下に防空壕が2つあるの。
でも岩盤の上に出来てるから、
地震はそんなに揺れないの。
安心な場所ですね。
先週の能登半島の地震の時は、
こっちも結構揺れたけどね。
また来てくださいね。
奈良漬けは、また今年も漬ける?
みんなが美味しいって言って、好評だったよ。
そうか。
じゃあ、今年もたくさん漬けなきゃね。
今日は特に寒いよー、これから雪が降ると。
気をつけて。
あの水風呂、ほんと良かったなあ。
あれはたぶん、今日ぐらいしか出せない水風呂ですね。
普段は、ホースで水を循環させるから、
もっと水温上がるはずなんで。
僕の中でも、過去一かもしれない。
(笑)アベちゃんの中で過去一って!
でも、そういう水風呂を体験できたのは良かった。
冬の時期じゃないとダメだし。
あれに入れたら、もうどんな水風呂でもいける気がする。
もう、どこでもいけると思います。
ホース折れた時はどうしようと思ったけど、
あっきーさんが笑ってくれたから良かった。
(2024年1月 小諸「ムンモサウナ」にて)
【暮らし百景への一言(阿部翔太 )】
真冬のサウナを共に体験いただきありがとうございました!
真冬のサウナを共に体験いただきありがとうございました!
【清水宣晶からの紹介】
長野に移住して以来、知り合う人にサウナ好きの人の割合が多く、サウナとはそんなにスゴいものなのかと、興味が高まっていた。
温泉が多い信州には良いサウナも多いらしい。
サウナハットも買って、さあこれでいつでも行けるぞ、と機会をうかがっていた。
そんなタイミングで出会ったのが、小諸のサウナ「TOJIBA」で働いているアベちゃんだった。
話しをしていると、サウナ愛の深さがびしびし伝わってくる。
「『ととのう』ってどういうのか、まだわかってないんですよ」と話すと、「いい入り方教えますよ」と言って、「TOJIBA」を案内してくれた。
「TOJIBA」のサウナや環境が最高だったのはもちろん、アベちゃんのコーディネートがとにかく素晴らしく、ロウリュウや焚き火を、絶妙な加減とタイミングで調整してくれる。
僕はその洗練されたホスピタリティーに、すっかり魅了されてしまった。
そのアベちゃんが、自分自身のノウハウと遊び心を結集させた「ムンモサウナ」は、道楽の極みともいえるもので、本当にものすごい物を作ってしまったと思う。
これからもアップデートをし続けていく、おばあちゃん家のサウナと奈良漬けを楽しみに小諸に通いたい。
長野に移住して以来、知り合う人にサウナ好きの人の割合が多く、サウナとはそんなにスゴいものなのかと、興味が高まっていた。
温泉が多い信州には良いサウナも多いらしい。
サウナハットも買って、さあこれでいつでも行けるぞ、と機会をうかがっていた。
そんなタイミングで出会ったのが、小諸のサウナ「TOJIBA」で働いているアベちゃんだった。
話しをしていると、サウナ愛の深さがびしびし伝わってくる。
「『ととのう』ってどういうのか、まだわかってないんですよ」と話すと、「いい入り方教えますよ」と言って、「TOJIBA」を案内してくれた。
「TOJIBA」のサウナや環境が最高だったのはもちろん、アベちゃんのコーディネートがとにかく素晴らしく、ロウリュウや焚き火を、絶妙な加減とタイミングで調整してくれる。
僕はその洗練されたホスピタリティーに、すっかり魅了されてしまった。
そのアベちゃんが、自分自身のノウハウと遊び心を結集させた「ムンモサウナ」は、道楽の極みともいえるもので、本当にものすごい物を作ってしまったと思う。
これからもアップデートをし続けていく、おばあちゃん家のサウナと奈良漬けを楽しみに小諸に通いたい。