中村洸祐
![]() |
仕事は、今はとある所で図書館員をしています。 趣味は東京の下町路地裏散歩と銭湯巡りを。 銭湯検定2級、銭湯ガイドマイスターです。 mixiでは映画鑑賞日記を。 http://mixi.jp/show_friend.pl?id=555866 youtubeにはピアノ弾き動画なんぞを上げてます。 http://www.youtube.com/user/yujih30?feature=mhee よろしければお立ち寄りください。 ※写真は清水くんと小笠原で。高校の修学旅行の時のです…あぁあの頃 僕は若かった…… |
(2011年12月 横浜「仲乃湯」にて)
銭湯から街を知る
(清水宣晶:) 迎えに来てくれて、ありがとう。(※この日は、車で、一緒に横浜の銭湯に行くことになっていた。)
今日行く銭湯は、
なんていうところ?
(中村洸祐:) 僕のオススメの、阪東橋にある、
「仲乃湯」っていうところ。
そりゃ楽しみだなあ。
お、、この曲、「TM NETWORK」!?
今日は、清水くんに会うからと思って、
TMの曲をプレーヤーに入れてきたよ。
おおお!
全曲入れてあるの?
いや、好きな曲だけ。
この、
新旧とり混ぜたセレクションがいいねえ。
この頃、小室哲哉も木根尚登も、
ほんとにいい曲を作ってたね。
僕はね、作曲家は尊敬するよ。
どんな人であっても、一曲でもいい曲を書いていれば、
その人は、素晴らしい作曲家だと思う。
それは、
音楽の奥深さを知ってるからこそ、
実感としてよくわかることなんだろうな。
中村くん、銭湯に通い始めたのって、
いつぐらいからだった?
2年前ぐらいからかな。
あ、そう!
結構最近だね。
そう、銭湯めぐりは、かなり最近の趣味。
何か、
銭湯の世界に出会ったきっかけがあったの?
やっぱり、銭湯マップと、
お遍路のスタンプラリーを手にした時だね。
それはわかるなあ。
このスタンプラリーは、かなり燃えるよね。
(※東京浴場組合では、都内の銭湯88箇所をめぐると、
認定証と記念品がもらえるスタンプラリーを開催している)
前の職場があった末広町に、
「つばめ湯」っていう、都内で唯一、
登録有形文化財に指定されている銭湯があるんだけど。
うんうん。
そこに、昼休みの1時間の休憩時間に、
パッと銭湯に行って、すぐに戻る、
ってことをやってたことがあるんだよ。
昼休みの短い時間に行ってたのか。
銭湯って、だいたい15時くらいから営業なんだけど、
そこは珍しく、朝の6時からやってて。
で、他にも早くからやってる銭湯がないかなと思って、
「つばめ湯」の人に聞いたら、銭湯マップを見せてくれて。
なるほど。
「ああ、東京ってこんなに銭湯があるんですねぇ」と。
営業時間のこととかもいろいろ載ってたから、
そのマップを買って。
そしたら、それにスタンプシートが付いちゃってるからさ。

ぶはははは!
この、スタンプシートが、ヤバいんだよな!
この罠に、多くの人がハマって人生変えられてると思うよ。
88箇所コンプリートしたシートが2冊あるんだけど、
それを眺めるのも、また楽しいんだ。
スタンプに、銭湯の名前の他に、
「大田区12番」とかって番号が書いてあって。
あ、そうか、
銭湯ごとにスタンプが違うんだね。
だから、それを見ると、
「ああ、この頃は大田区ばっかり行ってたな」とか、
「この時期は遠くまで遠征してたな」とか。
銭湯マップは、
いつも持ち歩いてるの?
持ち歩いてる。
今日も、持って来てる。

これは・・スゴいな!
あちこちに、びっしり書き込みがしてあるね。
初めは、書き込みとかしてなくて、
○だけつけてたんだけど。
なんか書いておかないと忘れちゃう、と思って、
メモを残すようにしたんだ。
これは、銭湯をまわっているうちに、
東京を知ることが出来るなあ。
そうなんだよ。
特に、街歩きが楽しいなーと思えたのは文京区、
銭湯巡りをしてなかったら、
絶対ここは歩かない、っていうような細い路地裏とかを歩いてるから、
それがほんとに楽しい。
ただ散歩する、っていうだけよりも、
何か目的があって歩いてるほうが楽しいよね。
この湯めぐりマップも、細かい道まではわからないから、
見ながら行っても、
夜なんかは、結構迷っちゃったりするんだよね。
そういう時は、上のほうを見ながら歩くわけ。
煙突がないか見るんだな。
そう、まぁ、最近はマンションタイプも多いけどね、
あとは、お湯の匂いがしてるかを探したり、
桶の音とか聞こえないかな、とか耳をすましたり、
そうやって、雰囲気や空気を感じて、銭湯から街を知る、
っていうのは面白いなぁと思って。
そうだね。
街を見る「軸」があるっていうのはいいよ。
自分なりの街の地図が出来上がるよね。
そう、例えば、たまたま入った中華料理屋が、すごく旨かった、
とかっていうことも、よくあるじゃない。(逆もあるけど…笑)
こうやって自分の足で歩いてるから、
少しずつ、自分の中の地図が
広がっていくっていう楽しさがある。
いいねえ。
この、×マークがついてるのは、
行けなかったところ?
そう、行く前につぶれちゃった、
っていう銭湯が結構あって。
ほんと、銭湯は今、経営難で、
週に1軒はつぶれてる。
あ、そんなに!?
だから、年間で40~50軒ぐらいだよね。
僕が銭湯行脚を始めてから数えても、
100軒以上がなくなってる。
そうなのか。
僕が持ってる銭湯マップは平成19年版なんだけど、
今年、また改訂されて新しいのが出たんだよ。
あ、毎年出るものではないんだ?
そう、久しぶりに出た。
19年版では、東京都内の銭湯は935軒て書いてあるんだけど、
今(23年版)はもう、800軒ないんじゃないかな。
そんなに減ってるのか!
だから、浴場組合のホームページで、
廃湯情報を調べてから行かないと、
行ったら、つぶれて更地になってた、とかある。
そうなんだな。
これは、廃湯とのタイムレースだね。
つぶれそうなところから先に行かないと、
永久に行けなかった銭湯ってのが出てくる。
まあ、全部の銭湯をめぐることが目的じゃないから、
のんびり楽しみながら巡ってるけど、
そうしてる間にも、
どんどん数は少なくなっちゃってるね…。
銭湯に求めるもの
(仲乃湯に到着)
これはまた、かなり渋い銭湯だな!
あの、窓から見える天井が、
いい味出してるでしょ。

(着替えて、湯に入る)
銭湯ってのは、
やっぱり、若い人は少ないね。
少ない。
だから、たまに若いお父さんお母さんと、
小さい子供なんかが入ってきて、
ワーワー言ってるのを見ると、たまらなく嬉しくなる。
そういう銭湯もある?
時々、出くわす。
本当に賑わってたのが、
文京区の「月の湯」っていうところで。
家族連れがたくさん来てるの?
そう。
小さい子がいて、そのお父さんが、
「お母さんのところ行ってきな」とか言うと、
脱衣所の、男湯と女湯の間にドアがあるでしょ、
そこをバタンて開けて、
ダダーッて向こうに走っていったり。
なんて微笑ましい光景なんだ!って思う。
(笑)なんか、
日常っぽい風景だね。
そういう中に、僕みたいに、
あちこち銭湯をぷらぷら巡ってる、
よそもんの若者が入ってきても、気にせずに、
「こんにちは」って話しかけてくれちゃったりするし。
なんか、人の温かみに触れるなぁ、て…。
そうだよなあ。
銭湯に来てるおじいさんたちなんかは、
家の風呂に入らず、銭湯に来るっていうのは、
どういう理由で来てるんだろう?
銭湯のほうが気持ちいいんじゃないかな。
知ってる人も、たくさん来てるし。
それこそ、公民館みたいなもんだよね。
そうか。
コミュニティーセンターと一緒だな。
脱衣所に、よくテレビなんか置いてあって。
それで、夕方のニュースなんか一緒に見てると、
おじいちゃんとかが、僕に、
「ほんとよぉ、民主党はどうしようもねぇよなあ。」
とかって、言ってきたりするんだよ(笑)。
わかるなあ!
ああ、そういう雰囲気いいな。
銭湯って狭いから、そういうのがあるんだよね。
スーパー銭湯なんかだと、もう、
広すぎちゃって、知らない人ばっかりだから、
「こんにちは」なんてことは、まず無い。
(番台のおばさんが、ガラッと扉を開けて、
こっちに歩いてくる。)
ちょっと、あなたたち、
こっちに露天風呂あるから入っていきなさい。
あ、、はい。
ありがとうございます。
じゃあ、露天風呂のほうに行こうか。

この銭湯は、
露天風呂があるから、長湯が出来ていいんだよね。
いつもは、そんな長く入らない?
だいたい、
トータルで20分ぐらいしかいない。
オレもそうだなあ。
それだけ早風呂ってことは、
肩凝ってるとかいうわけじゃないんだね。
銭湯には何を求めていくの?
街とか、建物に興味があるってこともあるけど、
やっぱり、人だね。
そうだよね。
単に風呂に入る、ってことだけだったら、
家だっていいわけだからね。
番台に変わった人がいたりすると、
それだけで印象に残っちゃう。
こういう、スタンプラリーとかやってると、
他の銭湯のスタンプがたくさん押してあるのを、
番台の人が見るから、
「結構行ってるねえ」なんて言われて。
会話の糸口になるね。
スタンプラリーってのは、
そういういいところもあるんだな。
そうすると、
「あのペンキ絵はね、早川先生の最後の作品だから、見てって」
なんて、声かけてくれたり。
早川先生、
ってのは有名な絵師なんだ?
そう、神奈川県のペンキ絵は、
結構、早川富士が多い。
残念ながら平成21年に亡くなられてしまったんだけど。
そうなのか。
あと、「月の湯」って、撮影とかに使われることも多いらしくて、
芸能人のサインなんかもあるんだけど、
最高なのが、サインが大事に飾ってあるんじゃなくて、
床に、絵本とかが置いてある中に、
ドサッて無造作に置いてあるの。
ぶははははは!
本みたいに、自由に見れるようになってるんだな。
で、ああ、仲里依紗ちゃん、来たのか、
南野陽子も来たのか、とか見てたら、
ジャッキーチェン、て書いてあるサインがあって!
「マジですか!!?」って、
番台のおばさんに思わず聞いちゃったよ。
(笑)そうか、ジャッキーチェン、
ファンだもんね。
「ジャッキーは、あの湯船に入ったわよ。」って、
教えてくれたから、
あぁ、ここにジャッキーが・・って思いながら入ったり。
だからほんと、行かなきゃわからないような、
思わぬ発見が、たくさんある。
銭湯検定の内容
(湯あがりにコーヒー牛乳を飲んで)あ、じゃあ、お疲れ様です。
この「仲乃湯」は、ほんとスゴいね。
拝観料を払って見てもいいぐらいの価値がある。
そう、文化財だよね。
ちなみに天井がこうやって、格子状になっているのは、
「格(ごう)天井」といいます。

へえーー。
で、この、
壁と天井の境の部分がうねってるのは、
「折り上げ」っていう様式で。
なるほど、なるほど。
だから、
こういう銭湯に出会った時には、
「ああ、見事な『折り上げ格天井』ですねぇ。」と、
こう言うわけ。
ぶはははは!
玄人っぽいなあ。
こういうのは、だいたい宮大工さんが作ってて、
「キングオブ銭湯」と呼ばれている大黒湯(北千住)なんかは、
この、格天井のマス一つ一つに、絵が描いてあったりするの。
もう、そうなってくると、
ほんと、由緒ある寺や神社とかと一緒だね。
そう、あと番台の枠木も、
「雲形(うんけい)」っていう、凝った形をしてたり。
銭湯の番台ってのも、
今はだいぶ減っちゃったんだけど。
銭湯で、番台が無いところあるの?
改装して、脱衣所の入り口を奥のほうにして、
フロントカウンターにする、っていうタイプが今は多い。
そうか。
この、番台っていうスタイルに抵抗ある人が
増えてきたってことなのかもな。
「江戸東京たてもの園」ていうのが小金井にあって、
そこは、古い銭湯を移築して、
歴史的な建物を保存してあるんだけど。
この「仲乃湯」みたいに、これだけ立派な建物を残しつつ、
まだ営業している、っていうのは本当に貴重だと思う。
そうだね。
営業しているうちに来れて良かったよ。
こういう銭湯は、いつ無くなっちゃうか、わからないね。
そう。
だから僕は、なるべく、
番台タイプの銭湯から先に行くようにしてる。
そんなの、
行く前にどうやって知るの?
銭湯マップに、
番台タイプか、フロントタイプか、
書いてあるから。
ほんとだ!
このマップ、ほんと優れものだな。
マップを作ってる、東京浴場組合って、
いろいろイベントをしたり、フリーペーパーを作ったり、
銭湯を盛り上げようとして頑張ってるんだよ。
これが、フリーペーパーの「1010(いちまるいちまる)」ってやつ。

おお、、これはまた・・
ぜんっぜん、銭湯と関係ない表紙だね(笑)。
知り合いのイラストレーターとかに
頼んだのかもしれないね。
内容も、かなり充実してる。
東京浴場組合、頑張ってるなあ。
「都内全軒達成者インタビュー」とか、
最高に面白そうだね。
そうそう、
これが面白いんだよ。
「880浴場めぐりを一年で達成」
・・ってどうやったんだこれ。
一日に2箇所ずつぐらい、
銭湯をハシゴしてるんじゃないの?
それでも、追いつかないから、
まとめて3箇所とか行ったりしてるんだね。
銭湯検定を受けようと思ったのはいつ?
去年ぐらいかな、
このフリーペーパーで、
「銭湯検定が始まります」って記事を読んで。
あ、銭湯検定が出来たのって、
そんな最近なんだ?
そう。
4級は、わりと簡単で、
ちょっと勉強すれば、すぐに取れるんだけど。
その後しばらくして「3級が始まります」と。
うんうん。
それは、ちゃんとした公式テキストがあって、
日本の歴史からの勉強になるわけ。
「風呂の起源は、光明皇后が施浴をおこなったことから始まり・・」とか、
古事記の話とかね。
銭湯検定で!?
それを受ける時はもう、
久しぶりに勉強っていうものをした。(笑)
本格的だなあ。
でも、そのテキストをきっちり勉強してれば、
合格出来る感じ?
いや、時事問題とかもある。
銭湯を改装して、とんかつ屋にした店の写真とかあって。
これは以前「○○湯」でした、っていうのを答えさせたり…。
わからんよ!(笑)
「カルトQ」じゃないんだから。
だから、実際、
ある程度銭湯に行ったことないと、
わからない問題だよね。
そうなると、2級は、
どういう試験だったの?
テーマが与えられて、
それについて、原稿用紙4~5枚分で書け、
っていう試験。
今度は、論文になるのか。
選択式とかの基礎問題もあるの?
無い。
論文のみ!?
スゴい試験だな。
もう、いかに銭湯好きかってことを
簡潔に書くか、っていう感じ。
かなりヘビーでしょ?
対策のしようがないって。
試験を作るほうも暗中模索な感じだから、
どうやって書けばいいか、みんなもわからない感じだった。
どういうテーマが与えられるの?
「外国人に、銭湯のことをどういうふうに教えますか?」とか、
「あなたのおすすめの銭湯巡りプランを書いてください。」とか。
なるほど、面白いね!
それはでも、受験するなら今、って感じがするな。
この先、だんだん、
試験内容もかっちり固まってくるんじゃないかな。
まあ、、、
そこまで受験者が増えるかわからないけど…。
そうすると、
1級はどういう試験になるの?
1級は、まだ無い。
(笑)「まだ無い」ってのも、スゴいな!
検定の主催者も、走りながら考えてるんだね。
受験者のほうも、そうとう強者揃いなんだろうな。
詳しい人っていうのは、
東京だけじゃなくて、全国に詳しいんだよね。
あ、やっぱりそう!?
僕は、あんまり地方に行く機会はないけど、
地方に行った時なんかは、やっぱり、
ホテルに泊まっていても、銭湯を探しちゃう。
西のほうはまた、全然違くてね、面白いんだ。
東京以外にも、
銭湯って、結構あるんだね。
京都は、もともと町家建築で、
家に風呂がないことが多いんだよね。
だから、銭湯も多い。
なるほどなあ。
そう、京都の銭湯には、脱衣所に、
「柳行李(やなぎごおり)」っていう長いカゴがあって、
そこに荷物とかを入れておく、とか。
東京の古いところだと丸い籠なんだけど。
ロッカーに入れるんじゃなくて、
籠に入れて、置いておくんだね。
そう、番台っていうのは、
そういうのを見張っておく役目もある。
まあ、銭湯の客って、
基本的には、同じ町の顔見知り同士だしね。
でも、江戸時代なんかは、
みんなが銭湯に行くから、大混雑になったりして、
そうすると、泥棒もいるんだよね。
そういうのを「板の間稼ぎ」って言ったり。
これも試験に出ます。(笑)
あ、銭湯専門の泥棒、っていうのがあったのか。
そういう言葉があるってことからして、
やっぱり、銭湯ってのは、文化だよなあ。
銭湯すたれば人情もすたる
銭湯めぐりをする時の、オススメのプランなんてのはある?
たとえば、主婦向けだったら、
東京って、有名な商店街がいくつもあって。
武蔵小山とか、戸越銀座とか。
そういう商店街の近くには、だいたい銭湯がある。
そうだね。
商店街でおかずを買って、
お風呂に入って、っていう、
毎日の生活に密着した銭湯を紹介する、とか。
うんうん。
建築っていう視点からも、
銭湯ってのは、すごく面白い飾りや様式がたくさんある。
例えば入口の屋根に、縁起物の飾りが掘られていたりね。
「懸魚(けぎょ)」っていうんだけど。
この、「仲乃湯」は、
入口の上に、注連縄(しめ縄)があったよ。
ああ、そう!
やっぱり、神社とかと一緒だね。
そういう、パブリックスペース的な場所なんだな。
ほんと、銭湯っていうのは面白い。
銭湯に行くと、ときどき壁に貼られてる、
田村隆一っていう人の詩があるんだけど。
これがまた、いい詩なんよ。
あ、これか。
「銭湯すたれば人情もすたる」

なるほどなあ。
これは、いいこと言ってるね。
銭湯がなかったら、
集団生活のルールとマナーを、
いったい誰が教えるのか、っていうことなんだよね。
だから、子供はね、
もっと銭湯に連れていったほうがいいと思うな。
(2011年12月 横浜「仲乃湯」にて)
【暮らし百景への一言(中村洸祐)】
まさか高校時代から20年も経って、
横浜の名湯に浸かりながら話をするなんて。
ホント、
♪人生って、不思議なものですね♪
まさか高校時代から20年も経って、
横浜の名湯に浸かりながら話をするなんて。
ホント、
♪人生って、不思議なものですね♪
【清水宣晶からの紹介】
中村くんは、高校時代の3年間を共に過ごしたクラスメイトだ。
彼は、ブラスバンド部で指揮者をやっていて、圧倒的な音楽の知識と演奏技術を持っていた。
その感受性で、数多くの芸術作品を自分の糧としていて、好きな邦楽や映画の話をするような時、彼独自の世界観から学ぶことが、ものすごくたくさんあった。
一見すると平凡に思える映画や音楽であっても、彼のフィルターを通して解説を聞くと、その作品の魅力がよく理解できた。
その後20年近い年月が経ち、いまなお彼は音楽と映画を愛し、さらに、銭湯通いというライフワークを日々の生活の中に加えて、人生を豊かにしている。
今回、中村くんに会うにあたって、湯に浸かりながら、ゆっくりと話をすることにした。
今も昔も、彼の話しにはユーモアがあふれていて、聞く人を飽きさせない。人情の機微に通じている彼が、銭湯に強く惹きつけられたというのは、必然のことだったのだと思う。
中村くんは、高校時代の3年間を共に過ごしたクラスメイトだ。
彼は、ブラスバンド部で指揮者をやっていて、圧倒的な音楽の知識と演奏技術を持っていた。
その感受性で、数多くの芸術作品を自分の糧としていて、好きな邦楽や映画の話をするような時、彼独自の世界観から学ぶことが、ものすごくたくさんあった。
一見すると平凡に思える映画や音楽であっても、彼のフィルターを通して解説を聞くと、その作品の魅力がよく理解できた。
その後20年近い年月が経ち、いまなお彼は音楽と映画を愛し、さらに、銭湯通いというライフワークを日々の生活の中に加えて、人生を豊かにしている。
今回、中村くんに会うにあたって、湯に浸かりながら、ゆっくりと話をすることにした。
今も昔も、彼の話しにはユーモアがあふれていて、聞く人を飽きさせない。人情の機微に通じている彼が、銭湯に強く惹きつけられたというのは、必然のことだったのだと思う。
















第289話 青山光一
第288話 高桑雅弘
第287話 久保田光
第286話 岩上健太郎
第285話 堀場百華
第284話 栗林宏充
第283話 マツダミヒロ
第282話 木下英一
第281話 白井康平
第280話 在賀耕平
第279話 太田泰友
第278話 柄沢忠祐
第277話 鮏川理恵
第276話 伊藤大地・麻里子
第275話 金澤金平
第274話 近谷浩二
第273話 岡田信一
第272話 大野佳祐
第271話 吉田マリア
第270話 齋藤志穂
第269話 富岡直希
第268話 中村尚哉
第267話 塩川浩志
第266話 篠原憲文
第265話 金子久登己
第264話 大島亜耶
第263話 上山光子
第262話 日野秀明・熊谷祐実
第261話 山田貴子
第260話 渡辺正寿
第259話 桑原大輔・あやこ
第258話 田原さやか
第257話 高野慎吾
第256話 安久都智史
第255話 堺大紀
第254話 塚原諒
第253話 鈴木優介
第252話 藤原みちる
第251話 濱野史明
Mike Davis
第249話 松本菜穂
第248話 大竹恭子
第247話 前村達也
第246話 あや
第245話 須田高行
第244話 福原未来
第243話 古谷威一郎・育子
第242話 井出天行
第241話 吉澤希咲子
第240話 竹内真紀子
第239話 熊本敦子
第238話 飯塚悠介
第237話 ハン・クァンソン
第236話 山本勇樹
第235話 吉川徹
第234話 室伏那儀
第233話 石川伸一
第232話 北幸貞
第231話 石田諒
第230話 久保礼子
第229話 永富さおり
第228話 Simeon
第227話 吉田岳史
第226話 茂木重幸
第225話 向井朋子
第224話 大槻美菜
第223話 五十嵐昭順
第222話 山川陸
第221話 小林まみ
第220話 木下史朗
第219話 縄
第218話 ナカイ・レイミー
第217話 岩瀬直樹
第216話 カトーコーキ
第215話 服部秀子
第214話 東孝典
第213話 一戸翔太
第212話 柳澤拓道
第211話 りょうか
第210話 安藤雅浩
第209話 篠塚光
第208話 依田昂憲
第207話 森村ゆき
第206話 大北達也
第205話 伊勢修
第204話 中村里子
第203話 柳澤龍
第202話 細川敦子
第201話 山岸直輝
第200話 中澤眞弓
第199話 高野ゆかり
第198話 四登夏希
第197話 森田秀之
第196話 山﨑恭平
第195話 豊田愛子
第194話 金山賢
第193話 坂本正樹
第192話 江原政文
第191話 マツダミヒロ
第190話 おぎわらたけし
第189話 番匠健太
第188話 高塚裕士
第187話 森田藍子
第186話 黒澤世莉
第185話 橘田昌典
第184話 森村茉文
第183話 梶原隆徳
第182話 松本祐樹
第181話 中村元治
第180話 小園拓志
第179話 あらいみか
第178話 麻生沙織
第177話 豊田陽介
第176話 出口治明
第175話 森岡真葵子
第174話 阿部翔太
第173話 多苗尚志
第172話 石井貴士
第171話 田中美妃
第170話 井手剛
第169話 ひらつかけいこ
第168話 住田涼
第167話 松田大夢
第166話 藤田伸一
第165話 田口師永
第164話 大野佳祐/豊田庄吾
第163話 ウサギノネドコ
第162話 小野寺洋毅
第161話 はる@よつば
第160話 森村隆行
第159話 篠原祐太
第158話 ナカムラケンタ
第157話 大野雅子
第156話 クラリスブックス
第155話 紀乃のりこ
第154話 川島優志
第153話 木村孝・真由美
第152話 佐藤明日香
第151話 大槻美菜
第150話 吉村紘一
第149話 森村ゆき
第148話 辰野まどか
第147話 大橋南菜
第146話 アラ若菜
第145話 宮原元美
第144話 源侑輝
第143話 山本慎弥
第142話 熊崎奈緒
第141話 山中思温
第140話 徳永圭子
第139話 木戸寛孝
第138話 上村実生
第137話 吉田秀樹
第136話 平世将夫
第135話 杉なまこ
第134話 田村祐一
第133話 小橋賢児
第132話 竹沢徳剛
第131話 草野ミキ
第130話 藤沢烈
第129話 竹田舞子
第128話 KERA
第127話 石神夏希
第126話 山本恭子
第125話 吉村紘一
第124話 小原響
第123話 小笠原隼人
第122話 鈴木教久
第121話 物井光太朗
第120話 山本大策
第119話 中村真広
第118話 柳澤大輔
第117話 菊池大介
第116話 岩村隆史
第115話 大嶋望
第113話 今井健太郎
第112話 高橋政臣
第111話 栗田尚史
第110話 上村雄高
第108話 野口恒生
第107話 内野徳雄
第106話 森村泰明
第105話 中村洸祐
第104話 竹下羅理崇定部
第103話 田中美和
第102話 本田三佳
第101話 門松崇
第100話 浅見子緒
第099話 たきざわまさかず
第098話 大野佳祐
黄昕雯
第096話 山本達夫
第095話 本田温志
第094話 内田洋平
第093話 沢登理永
第092話 辰野しずか
第091話 マツダミヒロ
第090話 宮坂善晴
第089話 大久保有加
第088話 谷澤裕美
第087話 笠井有紀子
第086話 高杉なつみ
第085話 菅野尚子
第082話 小座間香織
第081話 山口夏海
第080話 藤田伸一
第079話 森田英一
第078話 新井有美
第077話 神田誠
第076話 紺野大輝
第075話 花川雄介
第074話 間庭典子
第073話 木村由利子
第072話 有紀天香
第071話 山崎繭加
第070話 佐藤孝治
第069話 金澤宏明
第068話 山田康平
第067話 西野沙織
第066話 川端利幸
第065話 岩下拓
第064話 清水宣晶
第062話 山本麻子
第061話 木村孝
第060話 田島由香子
第059話 石井英史
第058話 巻山春菜
第057話 多苗尚志
第056話 梅沢由香里
第054話 西村友恵
第053話 山口絵美
第052話 高木大
第050話 武藤貴宏
第049話 高橋早苗
第047話 清水元承
第046話 貴田真由美
第045話 伊藤敦子
第044話 シミズヨシユキ
第043話 武藤正幸
第042話 木村音詩郎
第041話 中村文則
第040話 野口幸恵
第039話 深森らえる
第038話 貫名洋次
第037話 黒澤世莉
第036話 大澤舞理子
第035話 石井貴士
第034話 高橋章子
第033話 和田麗奈
第029話 佐々木孝仁
第028話 縄手真人
第026話 五十川藍子
第024話 石田直己
第023話 鶴田玲子
第022話 杉原磨都美
第021話 石倉美穂
第020話 工藤妙子
第017話 石井千尋
第016話 見市礁
第013話 滝田佐那子
第012話 岡田真希子
第011話 田中直美
第008話 今西奈美
第006話 もがみたかふみ
第004話 佐藤愛
第003話 岩崎久美
第002話 田中藍
第001話 和田清華
第002回公開インタビュー
第002回ワークショップ
第001回ワークショップ